高齢者の自立支援

「安心の子育て・介護へ」2月16日の読売新聞の記事で子育て・介護についての特集が組まれています。

 

 

 

 

読売新聞社がまとめた提言は

 

1、カギは1〜2歳児保育だ

2、安心の介護と認知症対策を

3、保育・介護の人材確保を急げ

4、働き方改革で担い手を支援

5、あらゆる資金の活用を

 

 

現在の日本は人口が減り続け、超高齢化が進んでいます。経済成長を確かなものにするためには、子育てや介護の環境を変えなければいけません。

 

 

子育て支援と介護の問題は、密接な関係にあり、どちらも充実させていかないと改善は難しいと思います。

 

 

保育の問題で言えば毎年話題にあがりますが、認可保育園に入れずに職場復帰できない状況があります。また介護の問題で言えば親の介護で介護離職しなければいけない人は年に10万人と言われています。

 

 

また昨今の晩婚化により、「ダブルケア」になる状況も増えてきており労働人口は減少傾向にあります。

 

 

こうした状況を脱却するためには、高齢者の介護については、やはり自立支援という方向に力を入れていくべきだと思っています。

 

 

高度成長期を引っ張て来た団塊の世代の高齢者たちは、様々な事を経験し多様なニーズに応えていかなければ老後の快適な生活は実現できません。

 

 

介護度が高い特別養護老人ホームにおいても出来る限り自立支援を推進していく事で介護予防につながり、結果として職員への負担は軽減していくと考えています。

 

 

 

現在の介護保険では、自立支援の成果を評価する仕組みが不十分で、要介護度が高い高齢者を介護する方が報酬は多くなる仕組みで、自立支援で介護度が軽減されると単純に施設側の報酬は減っていくという矛盾があるのです。

 

 

こうした介護報酬の制度を早急に変えていかなければ介護の質も上がらなければ高齢者の生活の質も当然あがっていきません。

 

 

介護現場で働く職員にとっても自立支援という形がモチベーションにつながり、近い将来憧れの職業となっていく事を願い、私達も自立支援につながる施設整備を提案していきたいと考えています。

 

 

夫婦共働きが当たり前の中で、子育てへの支援、介護への支援とともに働き安い職場環境を確立していく事がこれからの日本の課題といえるでしょう。




避難所での高齢者受入体制

今日は、笹野台地域ケアプラザで開催された防災研修会に参加してきました。

笹野台小学校地域防災拠点運営委員会及び笹野台地区連合自治会の主催で行われたのですが、旭区役所の職員による「避難所HUG訓練」を体験してきました。

 

 

 

この「避難所HUG訓練」というのは、大震災時にもしあなたが避難所の運営をしなければならない立場になった時に最初の段階で殺到する避難者たちをどのように誘導し、避難所で起きる出来事に対してどのように対応していくかを、10人程度のグループで考え机上にて想定するというゲームです。

 

 

H:避難所

U:運営

G:ゲーム

 

の頭文字を取ったもので英語で「抱きしめる」という意味。避難所に避難してきた方々を抱きしめるという意味も込められているそうです。

 

 

 

 

 

具体的にはこのようにして、避難者の内容や出来事が書かれたカードを順番に処理し、避難所である小学校の平面図に配置していくものです。

 

 

次から次へと避難してくる方々は、高齢者であったり、障がいをお持ちであったり、自宅が全壊してしまっていたり、小さな子供がいたり、親がいなくなった子ども達などさまざま状況の避難者がやってきます。

 

 

また、断水や下水道管の断絶によりトイレが使えなかったり、救援物資の受け入れやマスコミ等の取材対応、ボランティアの受け入れと配置などさまざまな出来事が押し寄せてきます。

 

 

確かに考えてみると実際の避難所は慌ただしく、予想もできないいろいろな出来事が起こり、地域の方々が協力し合っていかなけれえば成り立たないという事もわかります。

 

 

高齢者や障がい者、小さい子供のような弱者にどのように対応できるかはその時になってみなければわからないのかもしれません。しかし、このような机上体験を行う事で、その大変さや状況の想定が少しでもわかるのではと感じました。

 

 

 

災害に対する準備は完璧にすることは難しい事です。必要最低限の事をした上であとは現場での状況に合わせた臨機応変の対応が必要になるはずです。

 

 

はたして誰が避難所の運営に携わるのか。それは誰が想定できるでしょうか?

 

 

高齢者施設や障がい者施設においても、災害時に備えた訓練や事前準備がいかに重要であるかを改めて感じた訓練となりました。




三浦市の特別養護老人ホーム

今日は、三浦市で建設中の特別養護老人ホームの現場に行ってきました。

 

 

 

今回の建物は4階建てとなりますが、鉄骨については全て立上り、現在は床のコンクリート打設や1階からは外壁パネルの取付が始まっています。

 

 

 

3階レベルについては法的な高さ制限で一部はデッキテラスとなる予定です。

 

 

 

 

4階に上がると周辺の高い樹木も見下ろす形となり、1フロアに4箇所あるユニットの共同生活室からは海を見下ろすロケーションです。

 

 

 

 

今日は、曇りでしたが海の向こうの房総半島はくっきりと見えていました。

天気が良い日には、西側の畑の向こうに富士山を望む事ができ海と山の景色を楽しむことができます。

 

 

今日は屋上の屋根スラブのコンクリート打設を行っており、現場にはミキサー車が入れ代わり立ち代わり入ってきています。

 

 

 

建物全体のボリュームはようやく見えるようになってきましたが、まだ骨組だけといった感じです。随時外壁パネルやアルミサッシュの取付が進めば建物としての雰囲気が出てきます。

 

 

高台の素晴らしいロケーションを最大限に生かした特別養護老人ホームになると思います。




既存建物を福祉施設に有効活用

「既存建物を用途変更して福祉施設として利用できないか」

最近よく受ける相談のひとつです。

 

 

以前であれば、まずは建築基準法による検査済証はありますか?と質問し、無いと厳しいという状況でしたが、平成26年に国土交通省から「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関等を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」が出てからは少し可能性が増しました。

 

 

建築基準法による建築確認や完了検査を受けていないという事は、現在では考えにくい事です。当然ですが、検査を受けて検査済証を受けなければ建物を使用する事はできません。建築基準法違反となります。

 

 

(国土交通省資料)

 

 

でも、この表を見るととても驚きます。

なんと1998年では38%しか検査を受けていないという状況なのです。

 

 

建築基準法は、最低限の基準です。特に高齢者や障がい者が使う施設においては非常時の避難や防災対策など一般の建築よりも重要視する必要があります。

 

 

こうした状況に着目し、検査を受けていなくても一定の調査を行い建物の安全を確認することができれば、用途変更や増築が可能になり、既存建物をもっと活用していこうという流れができているのです。

 

 

特に小規模の高齢者グループホームや障がい者の就労支援施設など、活用できる可能性はあると感じます。逆に面白い提案もできる場合もあると思っています。

 

 

こんな内容でお悩みの方は、是非お気軽にご相談いただければと思います。




キレるお年寄り

「キレるお年寄りにどう向き合う 増える暴言・暴力トラブル」

今日のYahooニュースの見出しです。

 

 

高齢者による暴言や暴力が増えていて駅や病院でのトラブルが急増しているとの内容です。

 

 

(2016年版「犯罪白書」より)

 

 

20年前の1995年と比較すると殺人が約2.5倍、強盗は約8倍、傷害は約9倍、そして上の表の暴行が約49倍に増えているのです。

 

 

そうした数値だけを見ても衝撃的な数ですが、確かに普段からそうした報道は多く感じます。

 

 

では何故20年前に比べてそんなにまで増加しているのでしょうか。

 

 

さまざまな要因が推測されているのですが、一つは暴言や暴行も老化現象の一つであるという事です。高齢者の人口がこれだけ増えている現状であるため比例して増加していくのです。

 

 

また、時代背景で、高度成長期を過ごしてきた団塊の世代、若いころは毎日のように残業し上司の無理な命令を義務として我慢し続けてきた「会社人間」が社会的な束縛や制約がなくなった開放感がそうした行動を引き起こしているというのも一つだと思います。

 

 

こうした高齢者を少なくするためにはどうすれば良いのでしょうか。

それは人との関わりを増やすことが大切だという事です。

 

 

人との関わりが薄れることで自己肯定感が低下し、不満や不安が溜まりやすくなると言います。

 

 

 

先日東京都江東区にある「上野さくらぎあたり」

ここでは近所の高齢者や子ども達、外部から来られる方々で賑わっていました。

 

 

昭和初期の古民家を改修して、路地や交流スペース、ビアホール、ベーカリーなど人が集まる要素を集約し多世代のコミュニケーションが生れる場所が出来ていました。

 

 

自然に落ち着ける場所、昔ながらの風景が人の心を穏やかにし、人と接することの大切さを教えてくれているようでした。

 

 

 

 

 

だから、私たちも高齢者施設や障がい者施設において、自然とコミュニケーションが生れる場所を創造し、利用者の心を安心させる事、そして生きがいのある生活ができるように提案しつづけていきたいと改めて感じました。




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