認知症高齢者と旅

「認知症の人にとって旅はリハビリ・・・・」

 

 

(NEWSポストセブンより)

 

 

認知症の方にとって旅をすることは、心のリフレッシュになるという記事です。

 

 

NPO法人日本トラベルヘルパー協会という、高齢者や認知症の方が旅をしたり外出したりするツアーの企画やお手伝いをする団体の代表者の体験談が紹介されているのですが、まさに私達が普段から言っている事です。

 

 

普段の生活から離れ、いろいろなところに旅をすることで、リフレッシュになったり、頭がスッキリしたりという効果は認知症の方にとって特に良い刺激になるという事です。

 

 

旅をすることは健常者にとっても同じ事で、気持ちが上向きになったり、モチベーションが上がったり、少なくとも心にゆとりが出来てリフレッシュできるものです。

 

 

障がい者や高齢者の方々にとってもこれは同じで、ちょっとした外出であっても、そうした効果があるようです。

 

 

「他人に迷惑がかかるから」

日本人の高齢者が強く感じている事です。

 

 

高齢者になって介護が必要になっても、旅に出るという事はそれなりに廻りの手助けが必要であったり、助けてもらわないと実際には難しいところです。

 

 

少しの外出でも良いのです。

施設の内部でもいつもと違った場所に行くのでも良いのです。

 

 

私達ができる事。建築の力でできる事は有ると思っています。

障がい者や高齢者の方々が、少しでもそのような気持ちになりリフレッシュした気持ちで明日を迎えられればどんなに充実した生活になるでしょうか。

 

 

日々、そんな事を考えながら提案し続けていきたいと考えています。




認知症の方と地域の繋がり

昨日は、町田市で開催された「RUN伴まちだ」に行ってきました。

 

 

 

RUN伴とは、今まで認知症の人と接点が無かった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するというイベントで、2011年から開催されているものです。

 

 

認知症の人との出会いが無かったために、認知症の人へのマイナスイメージを持ってしまいがちな地域住民も喜びや達成感を共有する事で認知症の人も地域で伴に暮らす大切な隣人である事を実感してもらおうという趣旨があります。

 

 

 

全国各地で開催されているイベントで、達成感を味わうすばらしいイベントだと感じました。

 

 

イベントには、様々な団体がブースを構え、認知症に関する取り込みの紹介や体験などが行えるコーナーが設置され、認知症の方々と身近に触れ合えるようになっています。

 

 

あと、話題の「注文をまちがえるカフェ」も会場の一角に出店しており、この日はスターバックスコーヒーとのコラボでコーヒーとスコーンを提供していました。

 

 

 

 

コーヒーと紅茶で飲み物は3種類、スコーンは味の違いで3種類のメニュー構成で、実際に注文

してみましたが、特に間違えはありませんでした。(笑)

 

 

 

でも提供する順番を間違えそうになり、注意をしながらの作業で、ボランティアスタッフや認知症の方の中であたたかい空気感がありました。

 

 

その他にも地域住民が楽しめるミニコンサートや、サッカーJリーグの町田ゼルビアによるサッカー教室など参加できる事を意識した企画があり、来場者も一日楽しめるイベントでした。

 

 

私達は、普段認知症の方と話す事もなければ一緒に何かをする機会もありません。認知症に対するマイナスイメージを変えていくという意味ではすばらしいイベントだと感じました。




敬老の日

今日の祝日は「敬老の日」です。

国民の祝日に関する法律においては「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としているものです。

 

 

 

 

しかし、おおよその場合、祝日の中でも「敬老の日」というのは、関心が薄いのではないでしょうか?

 

 

そもそもなぜこの第三月曜日が「敬老の日」になったのかという事も実ははっきりとした答えは無いようです。

 

 

今日の読売新聞第一面で、人口推計65歳以上の高齢者が最多の3514万人となり、総人口に占める割合は27.7%となり過去最高を記録したとの事が掲載されていました。

 

 

90歳以上の人口も過去最高になったり、働く高齢者は13年連続で増えたとの事で、高齢化率も伸びてはいますが、同時に元気な高齢者の割合も増加しているという事になります。

 

 

一見、高齢化率がどんどんと伸びているというネガティブな記事になるのですが、このように元気な高齢者も確実に増えているという事は超高齢社会をポジティブにとらえる側面もあるのではと考えます。

 

 

人生、長生きをする事。そして長い間元気に過ごす事。これは誰もが求める事だと思います。そんな社会をもっと盛り上げていくためには、若い世代との交流やコミュニケーションの大切さは改めて感じるところです。

 

 

こうした「敬老の日」や何がきっかけでもいいのです。ご近所や地域の方々とのコミュニケーションを出来る限り多く取る事が長生きに繋がります。そのようなきっかけづくりがより重要になってくるのではと感じました。




地元で暮らせない高齢者の現状

「育ってきた地元で暮らしたい」

現代社会においての永遠のテーマではないでしょうか。

 

 

(沖縄タイムスより)

 

 

本日のインターネットニュースでの記事です。

沖縄の離島で暮らす高齢者が地元を離れてくらさなければいけないという状況が、介護施設や病院の問題から発生しているようです。とても考えさせられる内容です。

 

 

若い人たちであれば、新しい場所での生活は新鮮で刺激があって良いのかもしれませんが、80歳を超え、人生の終盤において行った事もない場所で慣れない生活をおくるという現状を誰が望むでしょうか?

 

 

こうした問題は、はたして介護施設や病院の整備だけの問題なのでしょうか?

 

 

日本の社会では、核家族化が進み田舎で暮らす高齢者の親族は、遠くの都心部に住んでいるという状況の家庭は多いと思います。

 

 

そうした状況においても安心した田舎暮らしができれば高齢者にとっても良い事なのではないでしょうか。

 

 

安心して暮らすには、やはり近隣の皆さんや地域の方々のささえが重要になるという事です。特に都心部においては近隣や地域同士の関係性が薄れ、助け合いの考えが弱いという事です。

 

 

インターネットが普及し、人を頼らずにどんな事でも出来るようになった世の中。どうしても薄れていくのが人間関係なのだと感じてしまいます。

 

 

せめて、高齢者施設や障がい者施設ができる事で何か、そうした地域と個人の関係性を繋げていく取組みができないかと常に考えています。

 

 

地域の方々、多世代が交流する事で顔見知りができ、ネットワークが太くなっていき、困ったときには助け合いの精神が芽生え、それが安心した老後の生活を支えていくのだと思います。

 

 

私達は、建築設計という立場ですが、一つの空間がそんなきっかけをつくったり、人に与える影響は大きいと感じています。一つでも多くの場所が増えていく事、それが高齢者の安心の生活につながると考えています。




高知での福祉施設プロジェクト

先日、高知の福祉施設プロジェクトの打合せで現地に伺ってきました。

 

 

こちらのプロジェクトは数年前から相談をいただいている法人さんで、高知の郊外とはいえ、土地の確保の段階でさまざまな事で苦労されています。

 

 

 

 

そして今回候補地として案内された場所がこちらです。

 

 

周辺には野菜を作るビニールハウスが並び、敷地となる場所は稲で覆われていました。

 

 

 

 

田舎町出身の私にとってはとても癒される景色。

 

 

こんな場所に障がい者の入所施設と高齢者の小規模多機能施設を移転してくるという計画です。

 

 

実現する事ができれば本当にすばらしい環境での生活ができる施設になると思います。

 

 

こうした地方都市においての土地取得は、まとまった土地が点在していて価格も安価で、難しくないと考えるのですが、実はそうでも無いというのが事実です。

 

 

神奈川県や東京都のような都心部においては、まとまった敷地が少ないという事と地価が高すぎるという理由があるのですが、地方都市での土地取得の難しさの理由は別にあります。

 

 

都市計画法、建築基準法の問題なのですが、「都市計画区域外」といって都市を創っていく計画すら無い区域で、法的な縛りがほとんど無いという状況なのです。

 

 

都心部のように都市計画区域内の市街化調整区域であれば、一般の建築物の建設は制限されているのですが、こうした場所では制限がかからない為、住宅を建てたりその他の建築を建てることが可能となります。

 

 

そのため、さまざまな活用が出来たり可能性が残された土地となり、将来的に親族の事を考えて土地を手放したくないという考え方が出てきてしまうのです。

 

 

少し長丁場になりそうですが、少しづつプロジェクトが進んでいき、老朽化した建物から一刻も早く、安心して暮らせる場所に移る事が出来ればと願うばかりです。




| 1/256PAGES | >>



selected entries

categories

recent comment

recommend

福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集
福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集 (JUGEMレビュー »)
日比野設計,阿久根佐和子
2014年発売


高齢者福祉施設、障碍者福祉施設特集

recommend

笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7)
笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2016年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6)
愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2013年発売
園舎資料の最新版
国内外の写真多数掲載
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉
世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉 (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2009年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

links

search this site.

others

mobile

qrcode