相模原の障がい者施設の各種検査

相模原市で進行中の障がい者施設の現場は、今週、各種検査が行われました。

 

 

法的な検査としては、消防法の完了検査、建築基準法の完了検査があり、その他に、事業主の検査や施工者の自主検査、設計者の事務所検査があります。

 

 

 

法的な検査は当然ですが、建築確認申請の図面との照合を行います。実際に現場で変更があれば、事前に変更届や軽微な変更の届出が必要な場合もあります。

 

 

 

特に、消防設備については、火災等の非常時に作動する設備で安全性から言うととても重要な設備で、それぞれの所在地の消防から検査員が来てくれます。

 

 

特に特殊建築物となると、カーテンやカーペット類は全てが防炎品でなければいけません。

 

そうした法的な検査に対して、施工者、設計者、事業主の検査は品質としての問題点を見ていきます。

 

 

今週末までにほぼ検査が完了し、来週の引き渡しまで、手直し工事を進める予定となっています。

 

 

 

事務所検査の後に、現場に関わるメンバーで撮影しました。

 

 

建築は、本当に様々な人たちが関わって出来上がります。最終的には事業主や利用される方が喜んでいただける施設を創るという目的は皆一致しているところです。

 

 

今回の工事についても素晴らしい方々と出会い、本当に喜んでいただける施設になったのではと思います。

 

 

 

手直し工事はまだ続きますが、引渡しまであと少しとなりました。

工事所長をはじめ、電気設備、機械設備、そして職人さんたちに感謝です。




福祉施設の備品選定

今日は、相模原市で進行中の障がい者施設の事業主といっしょに、これから施設に設置する家具の選定のためにインテリアショップに行ってきました。

 

 

 

建築にとって家具は内部空間を構成する要素としてとても重要なものです。

また、家具だけではなく、カーテンや時計、家電製品や小物など内部空間に見えてくる物は多くあります。

 

 

たとえ小さな物でも、空間の雰囲気とあった物を選定することで、空間全体としてバランスが良く居心地の良い空間となります。

色彩や素材についても内装の壁材や床材とのバランスや相性があります。

 

 

なので、備品選定は設計者が関わっていくようにしています。

 

 

 

 

今日は数件のショップを見てまわりましたが、事業主とさまざまな意見交換をしながら見ることができました。

 

 

 

インテリア選定は本当に楽しくなります。自宅にほしくなるものがいっぱいでした(笑)

 




三浦市の特別養護老人ホーム

三浦市で進行中の特別養護老人ホームの現場です。

昨年6月に着工した現場ですが、いよいよ現場の作業も終盤を向かえ、各工種の職人さんたちが入り乱れての追い込み作業が進んでいます。

 

 

 

内装については仕上工事がこれからといった感じで、間仕切り壁や天井の下地が立上り空間のボリュームは感じ取れる状況となっています。

 

 

仕上げ工事といっても、全体の床面積が5000屬らいのボーリュームのため、かなりの作業量となります。

 

 

 

しかし、ここからが本当に大切なところで、仕上材として見えてくる部分となるため、常に確認しながらとなります。

 

 

 

建具枠の納まりや見え方、見切り材の位置や見付け寸法、塗装の色分け位置など、空間の印象に直結するものばかりのため打合せも本当に細かい内容が多くなります。

 

 

 

 

 

建物の屋上には各種機械類が納められているのですが、屋上に上ると改めて素晴らしい景色に思わず立ち止まってしまいます。

 

 

 

 

今回の計画では、そんなロケーションを活かして、12ユニットある各共同生活室からは海が見えるように配置しております。

慣れ親しんだこの三浦の町で地元の風景を感じながら、ゆったりとした生活をおくっていただけるのではと考えています。

 

 

7月末の完成に向けて作業は続いていきます。現場所長をはじめ多くの職人さんたちに感謝です。




相模原の障がい者施設進行中

相模原で進行中の障がい者施設の現場は、6月の完成を前に工事が進行中です。

 

 

 

 

敷地周辺の仮囲いも撤去され、外構工事も本格的に始まっています。

 

 

この庇がかかった部分はデッキテラスとなる予定で、道路との間のフェンスや塀を無くすことで、地域の方々に身近に感じていただけるようにしています。

 

 

 

2階、3階のグループホームについては内装仕上工事が進んでいて、床フローリング張りも完了しました。

木製建具の取付や家具の取付が進んでいます。

 

 

 

廊下部分も仕上がってみると、とてもシンプルで明るいイメージとなっています。それぞれ5名の方が入所される予定となっております。

 

 

 

1階の作業所については、現在、床フローリング張りが進められていて、こちらも内装の雰囲気は見えてきています。照明器具や設備機器なども随時取付されて、細かい部分の取り合い等を調整しながらの作業となっています。

 

 

打合せでは、カーテンや備品についての内容や各種検査日程など、6月末日の完成引渡に向けて着々と進められています。

 

 

いよいよ現場も最終段階となり、完成が楽しみです。




認知症高齢者を考える

昨日は、認知症についての学びの場である、日本認知症ケア学会大会に参加のため沖縄コンベンションセンターに行ってきました。

 

 

 

行きの羽田空港は雨でしたが、那覇空港に到着すると、沖縄は比較的天候が良く、暑い夏といった感じでした。

 

 

 

 

 

沖縄コンベンションセンターの前にあるビーチはきれいな砂浜ですでに真夏といった雰囲気で海水浴を楽しんでいる方々もいました。

 

 

 

毎年、全国各地場所を変えて開催しているこの大会は、2日間に渡って認知症に関する研究の発表を行う場となっており、大学の教授だけでなく実際に施設で働く現場の方々や地域で活躍している事業者の方々の発表があり、7つの会場に分かれて実施しており、自分の聞きたいと思う講演に参加する仕組みです。

 

 

 

 

また、展示ホールでは、認知症に対する様々な取組の紹介や商品、書籍の販売や体験といったイベントとなっていて、ここでも展示者の発表が時間に分けて行われていました。

 

 

「認知症高齢者」の問題は、私達の高齢者福祉施設の設計活動においてとても重要で、最近では「認知症カフェ」などといったコミュニティー活動が増えてきているところです。

 

 

その「認知症カフェ」についても講演が行われており、様々な人の意見をうかがうことができました。

認知症の方々にカフェに来ていただき、専門職の方々に相談にのってもらったり、その場をきっかけにコミュニケーションを増やしていくことの重要性を感じました。

 

 

しかし、この「認知症カフェ」というネーミングに違和感を感じてしまいます。

一般に方々も気軽に入っていただくという形にするのであれば認知症という言葉を表に出し過ぎるのもどうかと感じてしまいます。

 

 

私はもっと高齢者施設の一角に気軽に交流ができるカフェをつくり、認知症の方も高齢者も子ども達も若者も地域の方々が常に利用できる場所が理想的だと感じています。

 

 

当然、それぞれの地域や立地条件によって空間のつくり方や認知症の方へのアプローチの仕方は違ってきますが、そのような場所を提案していければと改めて感じる事ができました。

 

 

 

 

帰りに立ち寄った「沖縄県立博物館・美術館」です。

2007年に竣工した建物ですが、少し外壁の汚れが気になりました。

 

 

 

穴空きの特徴的な外壁で囲まれた建物の内部はとても繊細な造りとなっていて、このエントランスホールはとても心地よい空間でした。

 

所要のため、今回は一日だけの参加となりましたが、認知症についての様々な話が聞け、とても有意義な学びの旅となりました。

 

 

 

 

時間がなく走り回って、沖縄を満喫することはできませんでしたが、最後の空港で沖縄そばにありつきました。(笑)




進化し続ける高齢者施設

高齢者施設は、2000年の介護保険法施行を機に大きく変化し、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅等、民間企業も参入する事で施設の数もかなり増えました。

 

 

(シニアホームなびより)

 

 

それと同時に高齢者施設の建つ立地条件や利便性、居室の面積の拡大や設備の充実等、そういった意味では20年前に比べるとかなりの進化を遂げて来たと感じています。

 

 

世界から見ても、日本の超高齢社会においての施設整備は、多くの国から見学者が来たり、メディアに取り上げられたりと注目されていると共にその施設の充実度は上がってきていると思います。

 

 

しかし、高齢者施設は、まだまだ進化し続けなければいけないと思っています。

それは、その時代その時代での世代感覚の違いや経験の違い、住んでいる地域での文化の違いなど、人間社会は常に変化し進化し続けているからです。

 

 

最近はよく、中国から視察に来る方々がいます。高齢社会の先進国である日本の施設整備を学ぶという目的で、日本の施設の空間の考え方や仕上材料、設備機器などとにかく真似をして中国でも良いものを創ろうというものです。

 

 

私達も日々高齢者施設、障がい者施設の設計に携わっていますが、常に満足しているわけではありません。

それは、常に新しい事が求められるものだと感じますし、それぞれの特徴が必要だと感じているからです。

 

 

対象とする高齢者の状態や地域、周辺環境等それぞれ状況は違ってくるのは当然で、故に同じ施設が繰り返し建つ事に違和感を覚えるわけです。

 

 

 

 

これからの高齢者施設は、利用者に選ばれる施設でなければいけません。常にリサーチし、その場所にどのような施設が必要なのかを考えていかなければ生き残っていけないと思っています。

 

 

これからの施設づくりに必要な事、

一つ目は「地域との共存、多世代交流の場」です。いかに普段の生活の中でさまざまな方とのコミュニケーションができるか。それにより高齢者がいつまでも元気に生きがいを持って生活ができるかだと思います。

 

 

二つ目は、「管理者目線でなく、高齢者目線での施設づくり」です。空間や材料選定においても掃除がしやすいとか手間がかからないという事では無く、果たしてどの様にすれば高齢者が心地よく快適に過ごせるかという事を第一に考える事だと思います。

 

 

 

 

 

どこまで行っても利用する高齢者の目線で考え、実現していく事が、日本においても中国においても必要であると考えています。そしてそれは、私たち設計者だけでは実現できるものではありません。

 

 

施設を運営する管理者や現場で働く介護職員と共にそうした高齢者施設の実現にいっしょになって取り組んでいく事が必要です。

 

 

私達は今後も、施設づくりにおいて満足する事は無いと思います。

福祉施設は常に進化し続けていくからです。




便利さの追求は高齢者のためになるのか?

最近、スーパーやコンビニのサービスで目立ち始めた移動販売や宅配サービス。

昨今ニュースでも話題となっている運送会社の人出不足の問題は、全て利用者の便利さを追求してきた結果の事です。

 

 

確かに私もインターネットで買い物をすることは良くありますし、実際に店舗に会に行くよりも早かったり、安かったりする場合もあり、とても便利だと感じています。

 

 

5月9日(KAIGO LAB より)

 

 

こうしたサービスは高齢者を対象にしたサービスが多く、実際になかなか外に出かけていけない高齢者の方々が簡単に注文でき、配達してくれればとても便利です。

 

 

しかし、本当に身体的な問題で動けない場合は別としても、元気な高齢者もこうしたサービスを利用するようになるとどうでしょうか。

 

 

本当であれば、自宅から出て街のスーパーやコンビニで買い物をする事で、実は多くのメリットがあると思います。

それは、やはり歩くという行動が身体的機能低下を予防するという事、そして人とのコミュニケーションが生れるという事です。

 

 

 

私達は高齢者施設の設計において、常に言い続けている事は、いかにして高齢者を動かして人との会話が生れる仕組みや空間を創れるか、という事です。

 

 

高齢者施設では、利用者の安全や管理者側の理由でなかなか自由にできない施設もあります。こうした事も含めてどのようにすれば本当の意味での高齢者のためになるのか。日々そんな事を考え、議論しています。

 

 

答えは一つではありませんが、便利すぎる仕組みは最終的には人を駄目にしていく事もあるという事です。高齢者が長く元気で生活できるために私達もさまざまな視点で物事を見る必要があるのです。

 

 




高齢者施設の庭園としつらえ

先日、たまたま立ち寄った秦野市で、神奈川県立秦野戸川公園に立ち寄りました。

大きな吊り橋がある公園で、丹沢山への登山口の拠点としても利用客が多く、特にゴールデンウィークという事もあり家族連れを含めとても込み合っていました。

 

 

 

 

本当に自然豊かな公園で、このように川遊びができたり、バーベキュウができたりビジターセンターで地域の情報を学べたりとさまざまな楽しみ方があります。

 

 

そんな中で最も気に入った場所がこの茶室です。

 

 

 

 

実際に、お茶や茶菓子を楽しめる場所として利用されているのですが、日本庭園とこの家屋がとても落ち着ける場所となっていました。

 

 

 

 

特にこの縁側の雰囲気と建具、庇のスケールは絶妙で、昭和の匂いを感じさせる創りとなっていて、綺麗に手入れされた日本庭園がさらに建物を引き立てていました。

 

 

 

 

私達も高齢者施設を設計する上で、屋外の植栽や庭園の演出はとても大切だと考えています。

おそらくこの茶室も、この庭園が無ければ家屋自体の魅力も半減してしまうと思います。

 

 

なので、その建物の雰囲気やコンセプトにあった屋外空間の計画はとても重要な要素となります。

 

 

高齢者施設にこんな庭園があったら、いつもその縁側に人が集まり会話が生れることでしょう。

 

 

高齢者や障がい者の方々が、またここに来たいと思うこうした空間を少しでも取り入れていければと感じました。

 

 

 

話しは変わりますが、夕方の時間帯に本当に多くの登山客が下山してくる光景を目にし、いつの日か丹沢山に登ってみたいと思いました。




相模原の障がい者施設

相模原で進行中の障がい者施設の現場は、外部足場の解体が行われ、外観の一部が見れるようになりました。

 

 

 

 

とは言っても、1階部分については外壁と庇の工事が進んでおり、現段階ではまだ足場が残っております。

 

 

 

 

建物東側の公園からはこのように見えます。

こちらの公園では、平日は高齢者の方々がゲートボールをし、平日の夕方や休日には近所の子ども達や保護者が集まる緑豊かな公園で、とても良い環境です。

 

 

2階、3階はグループホームなのですが、利用者の個室は全てこの公園側に向けて配置をしています。

 

 

 

 

内部の工事についても、仕上げ段階となっており、このダイニングルームも部屋の雰囲気は見えてきています。

 

 

 

 

1階部分については、就労支援B型事業所となっており、「オープンファクトリー」というコンセプトで街に開けた事業所というイメージで開放的な空間となっています。

 

 

6月の完成に向けてあと少しですが、1階部分や外構工事が主に残っており、最後の追い込みに現場の所長をはじめ、職人さん達が日々頑張ってくれています。

 

 

地域と一体となり、様々な世代の地域の方々にも親しまれるような、そんな障がい者施設になってくれればと思っています。

 




高齢者施設の介護職員不足解消

高齢者施設においての介護職員不足は、数年前から話題になることが多く、施設整備が出来たとしても職員確保が出来ずに空き部屋がある状態になっているほどです。

 

 

国や各市町村においてもそれぞれ取組をされているところです。

 

 

 

 

特にこのように「介護職員処遇改善加算」という形で、職員への給料を上げる事の取組は進んでいるように感じます。

 

 

しかし、それ以前にやはり介護という職の魅力をもっと伝えていく事のほうが大切だと思っています。

大学生から社会に出て仕事を始めるとき、ほとんどの人は、まず自分のやりたい仕事で就職先を探すものです。

 

 

給料が高いとか安いという事よりも一生続けていく仕事が自分に合っていて、やりがいや楽しみが無いとその職業に着こうとは思いません。

 

 

だから給料を少しばかり上げるという事よりも、介護という職の魅力を発信し、体験させる事にもう少し力をいれても良いと感じています。

 

 

特別養護老人ホームやその他の高齢者施設の今後は、利用者に選ばれる施設になっていかなければいけません。特別養護老人ホームにおいても今は待機者がいますが、2040年以降は高齢者の人口は減少傾向にあります。

 

 

その施設にしか無いサービスや特徴を出していかなければ生き残ることはできません。そしてそのような施設を創る事で、利用者にとってもそこで働く職員にとっても居心地の良い施設となるはずです。

 

 

良い福祉施設とは、そんな施設であると信じて私たちは建築設計という立場から提案しつづけていきたいと思っています。




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