コロナ渦での高齢者の生活

世の中は4連休、昨日は、敬老の日となりました。

 

 

昨日は、長崎県雲仙市で進行中の特別養護老人ホームの現場に伺ってきましたが、連休中という事もあり、羽田空港はいつもの様子とは違っていて、帰省や旅行に出かける家族連れでにぎわっていました。

 

 

今日のニュースでも、各地の観光地では人出が多く、ホテルなどの宿泊施設も混雑しているところも増えてきているようです。

 

 

 

 

昨日の敬老の日は、高齢者の方々にとっては例年楽しみでもある日です。遠くに住んでいて普段なかなか会えない孫が会いに来て一緒にご飯を食べたり、お話をしたり、活き活きとした時間を過ごす事が多くあったはずです。

 

 

しかし、今年はコロナの影響で、なかなか会いに来れなかったり、会いたくても断らざるを得ないという状況にあり、とても寂しい一日となった方も多くいたと思います。

 

 

特に高齢者や障害者にとってコロナはとても深刻な感染症であり、もし感染してしまえば、命を落とす危険性も高くなるなるため、慎重になってしまう事も確かです。

 

 

しかし、世の中全体もそうですがこのコロナとの共存という生活スタイルが少しずつではありますが、出来てきているように感じています。

 

 

通勤、通学も時間をずらしたり、テレワークを実施したり、人にあわなくてもビデオ会議という方法でお話が出来たり。外出するとすべての人がマスクを着けている状況です。

 

 

一年前のこの日とはまるで違う生活スタイルが少しづつ定着してきているように思います。

 

 

まだまだ、わからないことや、薬や予防薬等の開発、検査体制の確立等、不十分な部分もあるこの時期に、高齢者や障害者がリスクを冒してまで行動するよりは、安心安全に生活できるように工夫していく事も大切だと感じます。

 

 

私達も、このコロナとの共存という生活スタイルをどのようにしていくか、様々な検討をしながら次の時代の生活環境を提案していきたいと考えています。

 

 

そんな想いもあり、昨日の敬老の日をお祝いして福祉研ジャーナル発刊させていただきました。

↓(こちらでご覧になれます)

こちら

 

 

現在進行中のプロジェクトも紹介させていただいておりますので是非一度ご覧いただければと思います。

 

 

 

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横浜の特別養護老人ホーム

現在、設計を進めている、横浜市の特別養護老人ホームの敷地の確認と近隣説明に伺ってきました。

 

 

現場は既存建物が全て解体され、更地になっていました。

 

 

 

今回の敷地は横浜市の市有地になるのですが、周辺にマンションが立ち並んでいる事もあり、近隣説明では様々なご意見やご要望をいただいております。

 

 

何もない場所に建築を創るという事は、どんな場合においても、意見は出るものだと思います。

 

 

今回の計画は、地域ケアプラザとコミュニティーハウスを併設した特別養護老人ホームとデイサービスセンターを予定しております。地域の方々が様々なイベントをとおして、ここで交流をし、街と一体化した高齢者施設になればと考えています。

 

 

 

地域の様々な世代の方々が、ここを訪れ、コミュニケーションの場となる事、そして、地域の高齢者の方々が地元での安心した生活がおくれれば、地域の方々にとっても喜ばれる施設になるのではと思っています。

 

 

 

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台風への備えと福祉施設

先週9月1日は防災の日という事で、防災について様々な事を思い出す日になりましたが、今日は、日本列島に非常に大きな台風10号が接近している状況です。

 

 

先日も、九州地方を襲った台風9号がありましたが、今回の台風は、これまでの記録上にも無い最大級の台風といわれており、とても心配です。

 

 

現在、長崎県と高知県でプロジェクトが進んでいる事もあり、少しでも被害が少なくなればと祈るばかりです。

 

 

 

 

 

関東地方でも、ここ数日は、ゲリラ豪雨や雷が多くなっており、やはり環境の変化というのは私自身、感じているところです。

 

 

福祉施設の設計において、豪雨との関係は特に永遠のテーマだと思っています。

 

 

車椅子利用者が多い、高齢者施設や障害者施設では、外部から建物にアプローチする時に、段差があってはいけません。しかし、建物内への雨水の進入という事から言えば、少しでも段差を確保しておきたいというのが正直なところです。

 

 

雨水が簡単に内部に侵入しないように、主の出入口については、床面の段差は無くしますが、外側に向けて強めの水勾配を確保します。普段、車椅子利用者に対して支障なく出入り出来る事が優先ですが、大雨の際にも雨水を建物から逃がすという事に注意をしています。

 

 

バルコニーに出る居室の掃き出しサッシュについても良く議論になる事はあります。

 

 

 

雨水の進入を防ぐためには、通常のサッシュ枠を利用して外部側にスムーズに排水する事が優先されますが、普段からの使い勝手上、外部に出る事が多い場所や、避難経路については、サッシュの下枠をフラットなものにする事もあります。

 

 

以前と比べて、そうしたフラット枠は性能も上がっており、一定の気密性も確保できることから、状況によって使用するようにしています。

 

 

その場所が、高齢者や障害者にどのように使われ、最優先すべき事は何かという事を考えながら選択していくようになります。

 

 

最終的には、生活するすべての方々が安心して過ごせる場所を提供する事に行きつくわけです。

 

 

どんな時も、意識を持ちながら様々な対策を、提案し続けられるようにしたいと考えています。

 

 

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特別養護老人ホームの現場より

週末に、長崎県雲仙市で進めている特別養護老人ホームの現場に行ってきました。

 

 

 

 

現場での定例会議は、事業主、設計監理者、施工者の3者で定期的に行われておりますが、工事の進捗やこれからの予定、建物を建設していくうえでの確認事項等の打合せなど、現場を進めるうえで、とても重要な会議となります。

 

 

また、現在、鉄筋コンクリートの躯体工事が行われており、コンクリート打設前の配筋検査を行いました。

 

 

緊急事態宣言解除後は、公共交通機関での移動やホテル等での宿泊客など、少しづつ人の移動が増えつつも、感染者数はまだまだ増加傾向にあり、油断はできないという状況です。

 

 

世の中の各企業はテレワークや時差通勤などさまざまな対応を取りながら試行錯誤している感じです。

 

 

職種によっては、なかなか対応が難しい事も現実の問題として考えなければいけません。

 

 

特に私たちが担当する高齢者施設や障害者施設は、感染してしまうと死に至る事も十分に考えられる分野ですが、常に介護職員が生活に寄り添わなければ成り立たない世界でもあります。

 

 

そのため、事業主との定例会議は、今もビデオ会議で行っていたり、極力大人数での現場確認作業は避ける様にしています。

 

 

私達の職務においても、現場での確認作業無くしては、品質の確保や図面との整合などの一定の成果を上げる事は難しいと考えています。

 

 

 

 

こうした鉄筋や型枠の状況を自分の目で見て、確認しなければ納得して次の工程に進める事はできません。

 

 

コロナとの共存を考え、様々な対策を取りながら、進めていく事だと感じています。

 

 

首都圏だけでなく、地方においても、感染者は増え続けているため、私自身も、毎日の体温チェックを行うようにしています。

 

 

 

 

最終的に、高齢者が集まる食堂となる場所から、どんな風景が見えるんだろう。そんな想いで撮った写真です。

 

 

こうして現場に立ってみると、出来上がりのイメージを感じ取りながらとても楽しみです。

 

 

コロナとの共存はまだ始まったばかりなのかもしれません。

 

 

全ては高齢者や障害者が安心、安全の生活が出来るために、私たちは、今日も考え続けていきます。

 

 

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キッズデザイン賞を受賞

日比野設計+幼児の城+福祉施設研究所が設計監理を担当させていただきました、「Local Station Cross」が「第14回キッズデザイン賞 子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」を受賞しました。

 

 

 

長崎県に建つ障害者の複合施設です。

その中に子どもたちが利用する児童発達支援事業所と放課後デイサービスがあり、地域の方々やこの施設を利用する障害者の方々とも気軽にコミュニケーションが取れるようにしています。

 

 

 

 

外部にはこうしたビオトープがあり、外部の子ども達も入って来られるようにフェンス等もありません。

皆がこの場所に集まり、コミュニケーションが取れる事で、障害者も健常者も分け隔ての無い関係ができればと思っています。

 

 

詳しくはこちらで

https://www.facebook.com/hibinofukushi

 

 

こうした賞をいただける事は本当に嬉しく思います。

 

 

しかし、私たちは賞を取るために活動をしているわけではありません。現在社会における障害者の方々が利用する空間をもっと良くしたい、そんな想いを強く持ち日々設計に取り組んでいます。

 

 

障害者をサポートする職員の方々が、少しでも働きやすくする事で、そこにいる障害者の方々の生活がより安心できるものになっていくものと考えています。

 

 

施設の目的、周辺環境、運営の考え方、土地の歴史等、さまざまな要素を施設整備のコンセプトとして考え、その場所を利用するすべての方々が笑顔になれる場所ができればと思います。

 

 

ありがとうございました。




新しい障害者施設の在り方

世間でいうお盆休みも今日で終わりとなりました。

例年とは違った夏休みで、小学生や中学生は明日から新学期となるようです。私自身も特に遠出することもなく人との接触をなるべく避けての夏休みとなりました。

 

 

 

 

出かけたと言えばお墓参り、例年は5月のゴールデンウィークに行くお墓参りですが、今年はコロナの影響もあり延期しており、先日ようやく行ってきました。

 

 

報道をみても、観光地や田舎への帰省もかなり減っており、夏祭りや花火大会などの中止もあり、やはり夏休みという感覚は薄れてしまう感じです。

 

 

ただ、やはり優先すべきはコロナ対策であることは、毎日のニュースを見ていると、控えるべき時ではあると認識させられます。

 

 

そんな休みの中、一冊の本と出合いました。

 

 

 

「発達障害に生まれて」松永正訓著

 

 

自閉症の子供を育てる母親の体験を描いた作品で、普段の生活の事や、学校や外部での行動、将来への不安など、一人の青年が生活する上で体験する事を母親の目線で描かれたものです。

 

 

どうしても健常者と比較してしまう親の気持ちや、普通どおりにいかない現実など、とても考えさせられる事が多く、実際に障害者を子供にもつ親でないとわからない事ばかりだと感じました。

 

 

私達は、障害者施設と高齢者施設の専門分野で設計活動を行っていますが、この分野の難しいところは、自分自身に実体験が無いところだと思っています。

 

 

だから、こうした本や体験談を知る事がとても大切だと思っています。

 

 

本のなかでも出てきますが、やはり障害者だからと言って、なんでも良いわけではないという事です。学ぶ場所、楽しむ場所、そして住む場所は、どんな人でも同じように、居心地の良い空間であってほしいし、お洒落な空間であってほしいのです。

 

 

週末の読売新聞の一面の記事です。

 

 

 

「特別支援学校に設置基準」

 

昔は養護学校等と言っていた施設は、2007年以降さまざまな障害者を受け入れる、特別支援学校とされ、それ以降学校の数、利用者の人数は増えており、全国に1146校、児童生徒数は14万4434人いるとされています。

 

 

今更という感じはありますが、整備基準ができるというのは、やはり需要があり空間への整備の重要性が認められたという思いで、良い事だと感じています。

 

 

障害者と健常者を明確に分け隔てるという事から、とても複雑な感覚ではありますが、現実的な問題として、その子の育つ環境の整備は、その子の人生を左右する、とても大切な要素の一つであることも考えなければいけません。

 

 

人口は減っているのに、生徒数は増えていく、障害者を持つ親の気持ちになって考えると、答えはこの数値にあるのかもしれません。

 

 

私達の出来る事、障害者も健常者も、どんな人も分け隔てなく、居心地の良い場所を創りたい、それは、少し特徴のある設備や空間になる事もあるかもしれませんが、人の感覚に違いはありません。

 

 

一つ一つ拘っていく事が、障害者にとっても、そのまわりの人たちにとっても重要であると、改めて感じました。

 

 

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福祉施設の建替え問題

いよいよ長かった梅雨も全国的に明け、暑い夏がやってきました。

例年と違って、子ども達の短い夏休みもようやく始まったようです。

 

 

東京都や都心部を中心にコロナの感染者が増えてきており、休日においても人込みや集まりを避けての生活が続いています。

 

 

地方での現場についても、極力大人数での打合せを避け、電話やメールで対応できるものについては、ご相談させていただきながら進めていますが、どうしても現場での確認作業は難しいところもあるのが現状です。

 

 

さて、ここ数年福祉施設の整備においては、既存建物の建替えの相談が多いように感じています。高齢者施設については、各行政においても整備が進んでおり、新設として整備する枠も少なくなっているのが現状です。

 

 

既存施設の建替えにおいて、難しい問題は、土地の問題です。

それは、高齢者施設や障害者施設の入所施設は、元々の規模が大きく敷地も大きいため、建て替えるためには、原則として既存の敷地と同等の広さの敷地を確保する事が必要になるためです。

 

 

よく相談を受けるのが、仮設を建てて既存施設を取り壊した後の既存敷地への建替えです。

確かに、出来なくはないですが、仮設建物を建てるにも、基本的には入所定員を減らすことはできないため、同じくらいの規模の仮設建物が必要であるという事です。

 

 

また、高齢者や障害者が生活する上で必要な設備は法的に定められているため、仮設建物といえども、解体して新築する期間、少なくとも1年と数カ月は、そこに住む形となります。

 

 

生活する施設ですから、もちろん冷暖房や断熱効果も一定のレベルまで上げていかなければいけませんし、非常時の対応や耐火性能なども必要になります。

 

 

仮設とはいえ本設並みの建物となりコスト的にも大きな負担となるのが現状です。

 

 

 

 

 

こちらの写真は、先日某所で相談のあった高齢者施設の候補敷地です。

 

 

どこの敷地でも、建物は同じように建てられるわけではありません。一般の住宅とは違い、建築基準法上の特殊建築物という扱いになるため、法律での縛りが厳しくなることも事実です。

 

 

その敷地に目的の建物が法律上建てられるのかという事は、敷地を購入する前に法的条件を調べた上で進めなければ大変な事になります。

 

 

敷地の購入の前に必ず、専門家に見てもらう事をお勧めしています。

 

 

建築基準法以外においても福祉関連による法律や条件等もあるため、お悩みの場合や相談があれば気軽に相談していただければと思います。

 

 

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災害時の福祉避難所

今日は、設計を進めている横浜市の特別養護老人ホームの近隣説明会に伺ってきました。

 

 

 

 

近隣説明を行うと様々なご意見や質問をいただく事があります。

 

 

もちろん、隣接地に住む方々は、新しくできる建物の高さや規模、日影など建物が建つことによってどのように環境が変化するかといった事があり、また、地域でも少し距離があるところでは、福祉施設の内容や利用に対してのご意見があったりと、場所によっても様々な目線で意見をいただく事があります。

 

 

今回の建物は海岸近くのエリアにあり、津波による浸水が想定される区域です。

そのため、特別養護老人ホームの利用者用の居室は3階以上に整備するという方針で動いているのですが、いざという時には地域の福祉避難所としての利用も意識しているところです。

 

 

避難所といっても、その災害の内容によって、利用できる対象エリアや年齢層など様々です。たとえば今回の地域においては津波を想定する場合、本当に隣接地の方々が避難できればという考えです。少し離れた場所の方々は間に合わないという可能性も考えられます。

 

 

地震による被害の場合は、比較的広範囲の方々も周辺の状況によっては避難施設として活用ができますし、先日のように洪水での災害においても多くの方々に利用していただけるのではと考えています。

 

 

このように、災害の内容によって、避難所として利用できる対象の方々は変わる事も事実です。

 

 

どの地域においても、避難所というのは近くの小学校や中学校などに指定されているのですが、高齢者や障害者で車椅子を利用している方々は、避難所においてそうした設備が無くて困るといったケースがよくあります。

 

 

どんな災害においても車椅子利用者が使用できる、福祉避難所は地域の各所に必要である事は確かです。また、このコロナ渦において、多くの方が1カ所の避難所に集中する事も避けなければいけません。

 

 

特別養護老人ホームは常に地域のそうした人たちの、福祉避難所としてもとても重要な役割を担っているのです。

地域の福祉避難所として防災への意識や普段からの周知がとても大切になってきます。

 

 

地域と共に共存し続ける施設は、そうした避難所としても、地域の方々に理解していただく必要があると感じています。

 

 

 

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老老介護の現状と課題

先日、朝日新聞のインターネット版に老老介護についての記事が記載されていました。

 

 

 

 

「老老介護」すなわち、自宅で介護する世帯において、介護される側と介護する側がどちらも65才以上となっている状態の事で、2019年で調査結果が、介護する世帯の約60%がこの状態であるとの事。

 

 

おそらく、この数値は、まだ上昇していく傾向にあり、在宅介護における今後の課題とも言えます。

 

 

これ以外にも、独居の高齢者世帯も年々増加していると言われており、孤独死についても社会問題になっている状況です。

 

 

もちろん、地域によってかなり差がある問題ですが、私が住む、横浜市旭区内においても、深刻な問題となっており、近年においては、地域の民生委員が調査し、有事の際には何か手助けができるように進めているところです。

 

 

しかし、プライバシー確保という観点から、そうした情報を公開する事が出来ないという事もあり、実際には、どこまで機能するのか疑問もあります。

 

 

そういう意味での地域コミュニティーはとても重要だと感じています。普段の生活の中から、ご近所とのコミュニケーションをとり、周りの方々にわかってもらうという事だと思います。

 

 

趣味など何かしらのきっかけで、他の人に存在を知ってもらう事、積極的にコミュニケーションをとる事。近所の方にそういった状況が見られないかといった、ちょっとした普段からの意識が、重大な局面の際に大きく違ってくるのだと思います。

 

 

施設を整備し続ける事が私たちの使命であるとともに、ひとりひとりがそうした意識を持つ事が少しでも、老老介護や孤独死といった社会的な問題を軽減できるのだと思います。

 

 

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豪雨被害と福祉施設の課題

7月12日今日の読売新聞の記事です。

 

 

 

先週の九州地方を襲った豪雨から一週間が経過していますが、毎日のように豪雨が続き、来週も引き続き注意が必要です。

 

 

ここ数年の雨の降り方は、変化してきているように感じます。ゲリラ豪雨と呼ばれる局地的な雨は良く耳にするようになりましたが、今年は「線状降水帯」という、今までに聞いたことのない状態が続いています。

 

 

今回の豪雨でも特別養護老人ホームでの被害が報道されており、いろいろと避難対策の事など考えさせられる日々です。

 

 

特別養護老人ホーム等の入所施設では、今回のように早朝時間帯において職員の人数が少なく、かなり早いスピードで水かさが増えた事も重なり避難する事が難しかったと言われています。

 

 

特別養護老人ホームにおいてユニット型の場合、夜間に通常は2ユニットに一人という職員配置が基本となっているため、100床の施設の場合、5人+αというイメージです。

 

 

入所されている方々は特別養護老人ホームの場合、介護度3以上の方々ですので、他の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅と比べて重度の方が多いというのが現状です。

 

 

となると、自力で避難できる方はほとんどいないという状況で、職員が少ない時間帯での避難という事は相当な時間がかかるわけです。

 

 

これは、一つは、介護体制の問題も夜間においても昼間の時間帯においても、重度の方が入居する施設においてはもう少し手厚い介護が必要になるのではと感じます。

 

 

しかし実態をみると、かなり厳しい介護報酬のなかで、施設運営がギリギリの状態で職員を最低限の人数配置で運営しているのが現状で、介護保険制度自体を見直していかなければ改善できる問題でもありません。

 

 

そしてもう一つの問題点としては、施設の立地条件にもあります。

 

 

施設整備において、建物の建設に対する補助金はあっても、土地を購入する補助金はありません。

また、施設整備において必要になるコストの大半は借入をし、入居者のホテルコストで返済していくというのが一般的な考え方です。

 

 

それで介護報酬も入所定員で決まってしまうため、土地や建物の費用を極限まで切り詰めていかなければ成り立たない状況なのです。

 

 

施設整備においてはまとまった面積の土地が必要になり、市街地や条件の良い場所は地価が高くて、とても建てられる条件ではありません。

 

 

施設整備の際に敷地選定をする段階から専門的な目で、検討する事はもちろん、やはり、土地取得に対しての補助金等も今後は考えていかなければいけないのではと思います。

 

 

特に、高齢者や障害者という避難するという事にとても困難を要する方々が対象になる施設では、自然災害に対する検討を行い、敷地選定から慎重に行わなければいけません。

 

 

災害の状況や時代の変化とともに、いままでと同じ事を繰り返していては、今後の予測できない災害に対応していく事は難しくなると感じるとともに、こうした事への対策は急務であると改めて感じています。

 

 

 

 

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