防災に備える最も大切なもの

今日は、毎年行われている地元連合自治会での防災訓練に参加してきました。

住んでいる方々も年々高齢化してきているように感じますが、全体では300人くらいの方々が集まっての訓練となりました。

 

 

地元消防団による放水訓練。

 

 

煙の中での避難訓練

 

 

区長の挨拶でもありましたが、災害の時に自分がやれることを考える事。そして地域との助け合いがとても重要になってくるという話は、私がいつも考えている事です。

 

 

災害への備えで大切なもの。

乾電池や、非常食、簡易トイレ、乾電池、バッテリーなんかよりも最も大切なもの、それは人とのつながりだと私は思います。

 

 

もちろん、自分の身は自分で守るという意識は必要ですし、防災用品を準備し援助が来るまでの時間を過ごせるように備える事も大切です。

 

 

しかし、やはり人とのつながりは一番の備えになると思います。

 

 

高齢化が進む地域においては、遠くに住んでいるご家族よりも近くにいる他人のほうが、必ず助けになるはずです。

近所の人たちが、その人の存在を知っているだけで、助けられることもあるはずです。

 

 

 

高齢者施設や障がい者施設においても同じです。

街の中で孤立した施設にならないように、街に開き、街に溶け込んでいく施設が結果的に高齢者や障がい者のためになると思います。

 

 

そんな関係性を普段の生活の中から自然とつくられる仕組みを考え、提案することが施設のためになると、いつも考えています。

 

 

 

地域には、様々な方がいます。どんな時にどんな形で助け合う事になるかもしれません。

災害時に最も大切なもの。今一度考える必要があるのかもしれません。

 

 

自然災害の多かった2018年となりましたが、今後もいつくるかわからない地震や災害のために意識を高めるきっかけとなりました。




地域とともに暮らす障がい者施設

今日は、相模原市にある障がい者施設「PAL ASUNARO」に伺ってきました。

 

 

施設がオープンして1年4か月が経過しましたが、内外ともに綺麗に維持されていて、設計に携わった者として本当に嬉しく思います。

 

 

 

 

 

1階は就労継続支援B型事業所として、日々様々な仕事をしています。地道な作業ですが、地域の方々から見られる作業場の環境は、それぞれのモチベーションをあげてくれます。

 

 

 

 

昼食の時間は東側の公園に面したダイニングで食事をしています。

 

 

 

 

 

2、3階はグループホームとなっており、東側の公園に向かってバルコニーが開放されています。

 

 

 

 

グループホームの内部は、皆が集まる食堂やプライベートの個室に生活感があり、とても暖かい雰囲気となっていて、中庭のデッキテラスの大きな窓がとても明るい空間を創ってくれています。

 

 

建物は人が使い始めると、活き活きと見えます。

障がい者の方々がもっともっと地域の方々と交流し、助け合えるような関係ができればすばらしいと思います。

 

 

塀やフェンスが無い障がい者施設が増える事で、より多くの方々に障がい者施設の存在を知ってもらい、分け隔ての無い社会になっていく事を願うばかりです。




高齢者の体力向上

今日は、体育の日という事で、各地で運動会や体育イベントの開催が多かったことと思います。

 

 

本日の読売新聞の第一面に「高齢者の体力 更に向上」という記事を拝見しました。

65歳以上の高齢者世代では、握力や、座った状態で柔軟性を測る前屈、6分間の歩行距離測定など6項目の成績を得点化し、65〜69歳の女性、70〜74歳の男女、75〜79歳の男女でいずれも合計点が過去最高となった。

 

との事。

 

 

 

 

要因として、高齢者には時間的、経済的な余裕があり、この世代向けのスポーツクラブの増加なども、この結果の後押しとなっているようです。

 

 

確かに身近にいる高齢者を見ていると、昔に比べて本当に元気な高齢者が多く、確実に体力の向上が進んでいると感じます。

 

 

また、健康への意識が高く、意識的に体を動かしたり、若いころのスポーツを継続していたりするケースは多いようです。

 

 

 

現在、設計中の高齢者のデイサービスセンターも、運動を中心としたプログラムで、地域の高齢者のニーズも増えていると言えます。

 

 

今後は、マシンリハでの運動や健康を意識した施設の需要は増えていくとともに、まだまだ高齢者の体力は向上していくものと感じています。

 




もう福祉施設は創らない

先日、社内で現在設計中の高齢者福祉施設の内装について議論となりました。

 

 

外観デザインでも内観デザインでも、利用者にとって居心地が良いものとはどのような空間でしょうか?

自分たちもそこで生活がしたい、誰もが行ってみたいと思うものを創造したいという想いで提案させていただくようにしています。

 

 

 

街を歩きふと見てみるとなんとなく高齢者施設って建物の外観で解ることが多いと思いませんか?

 

 

「なんだろう、中に何があるんだろう?」そう思ってもらえる施設でありたいと思っています。そうすることで、地域の方々やさまざまな方々が施設に立ち寄り、カフェでお話をしている。そんな光景が理想だと考えています。

 

 

(特別養護老人ホームグランドオーク百寿 OAK Cafe)

 

 

そこには自然に、近所の方が集まり、子ども達のたまり場となる。

入居する高齢者も同じようにカフェで飲食を楽しむことができる。

 

 

利用する様々な方に、居心地が良いと感じてもらえる空間は、そこで働く職員にとってもモチベーションをあげてくれる要因となっているのです。

 

 

(特別養護老人ホームグランドオーク百寿 エントランス)

 

 

私たちは、福祉施設のデザインをする上で常に意識する事。

それは、「福祉施設は創らない」という事です。

 

 

選定する建材やディテール、色彩など、一つ一つが空間の雰囲気を創る要素となります。

なので、デザインの参考は同種の施設にはありません。カフェであれば街中のカフェを参考にしますし、エントランスはホテルのロビーであっても良いと思います。

 

 

 

(PAL ASUNARO ダイニング)

 

 

もちろん、ソフトとハードが同じ考えで機能することが大切で、施設を運営していくうえで大切な事は、利用者の目線で考えるという事だと感じています。

 

 

「もう福祉施設は創らない」

そんな想いで日々空間を検討し、提案し続けていきたいと思います。

 




長崎の障害者支援施設 動画

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

「LOCAL STATION FLAT」の動画も完成しましたので

ぜひご覧ください。

 

実際に使っている様子が見れます。

 




長崎の障害者支援施設オープニングセレモニー

JUGEMテーマ:日記・一般

 

長崎県諫早市で進めていた障害者支援施設が完成・引き渡しを終え、

オープニングセレモニーに参加してきました。

 

セレモニーでは地域の方々もたくさん参加されていてとてもいい雰囲気でした。

知的障害者支援を目的とする施設ですが地域とともにありたいという法人の要望のもと、

コンセプトを「障害者と地域をつなぐステーション」とし、障害者支援施設とは思えないような

開放的でオープンな建築となりました。

 

建物の名称も誰でもふらっと立ち寄ってもらえるようにと「LOCAL STATION FLAT」となっています。

 

類似施設や支援学校などを設計してきましたが、このプロジェクトのように打合せで法人の熱意やパワーに

圧倒されたることは少ないです。

また雑談などでも職員一人ひとりの熱意あふれる言葉も多く心に残っています。

 

法人の強い思いをなんとか実現したいと思い、たどりついた建物です。

 

 

 

セレモニーでは中庭に作られたステージで感謝状をいただきました。

 

 

 

理事長(中央)と記念撮影。

 

 

 

多目的スペースではワイワイと盛り上がっていました。

 

 

 

建物の紹介です。

用途は

放課後等デイサービス・児童発達支援・保育所等訪問支援、

生活介護、

就労継続支援事業B型、

共同生活援助、

法人オフィス

多目的スペース

と多岐にわたり、設計の難易度も高いものでした。

 

 

建物正面は多目的スペースになっており木製の戸は引き込まれてフルオープンになります。

また、屋上テラスも誰でも使えるよう開放しています。

 

 

児童発達支援、放課後等デイサービスの事業所は児童が自分で居場所を決められるよう

いくつかの小屋状のスペースがあります。

 

 

エントランスホールです。

この建物の内装の壁、床、天井は長崎県のヒノキ材を使用していて、

地域の材に囲まれて過ごせるようになっています。

職員や利用者のコミュニケーションにつながるように給湯室はあえて隠さず、

コーヒースタンドのように集まれる場としています。

 

 

設計者は場を作るところまでが仕事です。

この先は完成したこのLOCAL STATION FLATがゆるやかに時間をかけて地域になじみ、

そこにならなくてはない場所になっていくれたらいいなと思います。

 

今後が楽しみです。




災害と福祉施設

9月6日午前3時7分北海道南西部の胆振地方を震源とする地震で、厚真町で震度7を観測するなど、今日までに死者42人に達し、全域が停電するなど、今も余震が続き本当に大変な被害となっております。

 

 

 

 

その数日前の9月4日の台風21号は四国と近畿を縦断しました。風速50m以上を観測するなど25年ぶりに「非常に強い」という状態での上陸となり、関西空港が冠水するなどこちらも大きな被害が出てしまいました。

 

 

 

今現在も、避難生活が続いていたり、停電が続き、一刻も早い復旧を願うばかりです。

 

 

そうした中で高齢者施設や障がい者施設においても被災された施設は多く、特に社会的弱者とよばれる方々が生活する施設では、水や食料の不足、停電の影響は大きいと感じます。

 

 

水が不足すれば、トイレの問題や利用者の清潔を保つための入浴もできず、数日後に自衛隊が設置した仮設浴場にも足を運ぶこともできません。多くの方々が住まう高齢者施設では、施設の職員が対応しているのが現状です。

 

 

停電となれば、エレベーターが利用できず上下移動が困難になったり、夜間に暗い中での介護や、冷蔵庫が使えず利用者の食料の保存ができず食事の提供も難しくなります。

 

 

それ以前に高齢者や障がい者の方々の介護をする職員も被災されているため、本当に厳しい状況が続きます。

 

 

昨今の災害では、全国の福祉施設のネットワークで助け合いの考えもSNS等によって拡大しており、やはり災害においても地域とのつながりやネットワークの大切さを感じています。

 

 

もちろん、各家庭でも施設でも、災害に対する最低限の備えは必要であると思います。

特に福祉施設は、こうした災害時には福祉避難場所として、地域で介護が必要な方々の受け入れ場所としても機能しなければいけません。

 

 

非常電源の確保や一時避難場所の想定、防災備蓄倉庫の確保等、施設整備においてもさまざまな形で災害に対しての備えはできるはずです。

 

 

そして最も大切な事は、助け合うという事です。

震災が起きてからは人によっての助けがどうしても必要となります。こうした時に助けられる、助けてもらえる関係をご近所の方々や地域の方々、または福祉施設どうしのつながりで助け合う事はとても大切だと感じています。

 

 

小さな事からでも良いのです。普段の生活の中で地域とのかかわりは常に意識することで、こうした災害時の助け合いの関係が成り立っていくものと思います。これも災害に対する大きな備えの一つだと改めて感じます。




第12回キッズデザイン賞受賞

第12回キッズデザイン賞が発表されました。

 

 

弊社が関わった7つのプロジェクトが受賞いたしました事を報告させていただきます。

 

 

「キッズデザイン賞」」という事で、子どもに係る賞です。

 

 

 

その中で弊社の「幼児の城」と「福祉研」のコラボ作品である「発達支援Kiitos羽村」も受賞させていただきました。

 

 

 

 

発達に障がいを持つ子ども達が通う児童発達支援事業所で、遊びを通して感覚を整える事をテーマにして様々な体験ができる場所となっています。

 

 

 

 

 

もともと、都心部で敷地も狭い事もあり、室内でありながら砂場遊びができる場所をつくったり。

 

 

 

 

 

椅子に座って学ぶ場所があったり、暖炉を入れる事でリラックスできるコーナーをつくったり、

 

 

 

 

 

2階では吊り遊具やボルダリングなど、思う存分体を動かせる場所もつくりました。

 

 

発達障害を持つ子ども達が、さまざまな体験をとおして、いろんな事に気づいたり次へのステップアップの場として愛される事を願っています。

 

 

私達、「福祉研」の活動がこうして、第三者からの評価を受ける事は大変嬉しく思います。関係者の皆さんと喜びを共有することが出来ました。

 

 

障がい者施設というと、どうしてもイメージが悪く、そうした日本人の感覚を少しでも変えていきたいという想いがこうした評価に繋がって、どんどん福祉の世界を変えていければと思っています。




高齢者施設の建替え

先週、高知と長崎の高齢者施設に打合せに伺ってきました。

 

 

 

どちらも、既存施設の老朽化による建て替えの計画で相談を受けている法人さんです。

 

 

 

昨今、施設の創設というよりは、既存建物の改修や建て替えといった相談が多いと感じています。今年度から始まった第7期高齢者保健福祉計画においても、大型施設の整備は限られており、都心部においても施設整備は制限されていく状況です。

 

 

 

最近、お客様からの相談で多いのが、既存施設の今後をどのようにしていくかというものです。

既存施設の全面改修を行ってイメージを一新したり、予算上の都合から、施設の一部を模様替えしたり、古い施設においてはやはり建て替えという問題が少なくありません。

 

 

高齢者施設の建て替えの難しい問題は、

〕用者が住まいながら工事を行う

既存施設に補助金が投入されているため簡単に行政の許可が出ない。

7て替え事業への施設整備の補助金制度が出ない

づ效呂亮萋世困難

タΠの新たな雇用

 

 

といった事があげられます。

建物が建設後10年くらい経過すると内外装が痛んできたり、空調設備の故障が増えて来たり、20年が経過すると設備機器全般に取り換えしなければいけなかったり、使い勝手が悪くなって来たりします。

 

 

そして30年経過してくると、そうした修繕が毎年のようにかかり、使い勝手の悪い古い施設に毎年のように何千万かの出費をしなければいけないという現状から、建て替えという方向に話は進んでいくのです。

 

 

特別養護老人ホームの場合、古い施設では従来型の施設となっており、建て替えの場合、新型であるユニット型として整備する考えが多く、そうすると職員を増員しないといけないという問題にぶつかります。

 

 

昨今の職員不足は深刻で、各行政でも補助金を投入して施設整備をしたものの、職員が集まらなくて施設の一部は受け入れができないといった問題も多く出てきています。

 

 

全国的にまだまだ待機者は多い特別養護老人ホームですが、職員不足の影響で、全国で定員の3割に近い数の空きベッドがあると言われています。

 

 

簡単に施設の建て替えといってもこうしたさまざまな問題がつきものです。

 

 

しかし、老朽化した建物の安全性は担保されるわけではありません。人を守るのが建物ですから、こうした問題を一つ一つ解決していかなければいけません。

 

 

土地、コスト、人、行政など難しい問題はありますが、どこかで建て替えは行わなければいけません。

 

 

改修や修繕将来的な展望など、それぞれの法人にとってどういう選択肢が良いのか。これまでのノウハウを生かし私たちも提案を行っています。是非、お気軽に相談いただければと思います。




特別養護老人ホームの夏祭り

週末、大和市の特別養護老人ホームみなみ風の夏祭りに行ってきました。

 

 

今年は13回目の夏祭りという事で、13年経過しているわけですが、地域との一体感といいますか、地域のお祭りのように多くの地域の方々が参加してくださっていました。

 

 

 

 

もちろん、施設としては、ここに入居されている高齢者の方々が楽しめる事が前提なのですが、こうしたイベントで高齢者と地域の子ども達が触れ合う場面をみていると嬉しく思います。

 

 

 

普段はあまりしゃべらない方でも、積極的にお話をしたり、気持ちが昂ったり、ちょっとしたきっかけなのかもしれませんが、人が生活するうえでとても重要な事だと感じます。

 

 

 

 

 

それから、みなみ風のお祭りで感じる事は、ボランティアの数です。

いろいろな業種の方や学生さんなど男女問わず多くの方々が参加していて、とても活気があり、さまざまな出店や進行が成り立っているのです。

 

 

 

 

大体の場合、施設の職員や関係者でやるところを、あえてこうしたさまざまな方に協力いただく事で、違った形のコミュニケーションが生まれ、人のつながりが出来ていくのです。

 

 

夏祭りは一つのきっかけで良いと思っています。

そんな人のつながりが、普段の生活の中で生きてくれば、そのイベントは成功したと言えると思うのです。

 

 

本当に暑い日が続きますが、夏はまだ始まったばかりです。出来る限り施設のお祭りに参加し、こうした地域との係わりを確認するとともにこれからの施設づくりに生かしていければと思います。




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