認知症高齢者とこれからの日本

認知症高齢者は2025年に1300万人になるといわれています。

週末にNHKの特番で「認知症社会」が放送され、これからの超高齢社会における認知症高齢者の問題が取り上げられました。

 

 

 

 

認知症高齢者の数は、高齢者の増加に比例して増加しており、その中でもひとり暮らしの認知症高齢者についても2025人に144万人になると言われています。

 

 

特に最近では、認知症高齢者の車での死亡事故が増えており、75才以上の交通事故の半数以上は認知症の疑いがある高齢者という事です。

 

 

ご存知のように特別養護老人ホーム等の高齢者施設が不足している事と、施設が整備されても、そこで働く介護職員不足の影響で空きベッドとなっている施設も増加傾向にあります。2025年には特別養護老人ホーム等の待機者は62万人になり、介護人材は38万人不足すると言われています。

 

 

数値だけをみても本当に深刻な問題です。

さまざまな対策が話し合われているのですが、こうした問題を解決していくには以下のことが重要であると考えています。

 

 

一つは、高齢者自身の認知症予防です。

高齢者が認知症にならないために、コミュニケーションが取れる施設創りをすることです。

 

 

近所に住む高齢者同士やご家族、地域の方々や子ども達、さまざまな世代との係わりはとても重要で、話す事で行動する事につながったり、考えたりする事が増える事で認知症の症状を遅らせたり予防する事ができます。

 

 

そうしたコミュニケーションが普段の生活の中で自然に生まれるような空間や仕組みを創りだす事で、生活のリズムや楽しみが増え気持ちも前向きになるはずです。そんな高齢者が増えていけばおのずと認知症の割合は低下してくると考えています。

 

 

もう一つは、介護施設の充実です。

認知症になったとしてもそれを介護する施設が充実していれば少なくとも一人暮らしの高齢者の数は減っていきます。

 

 

そのためには、介護職員の確保が課題となってきます。

私達は以前から言い続けていますが、介護や福祉といった分野が憧れの職業となれるようにさまざまな取組が必要だと感じています。

 

 

世の中で運営している福祉施設の活動の楽しさを発信し、明るい介護の世界を知ってもらう事が重要です。

「介護」は高齢者の生活を創っていく仕事であり、できない事を助ける事ではありません。

 

 

そういう意識を持つことで介護に対するモチベーションが向上し、やりがいのある仕事であると気付くはずです。

 

 

 

福祉施設の建築設計という私たちの立場から、認知症高齢社会への問題解決は出来ると思っています。

実際に運営する運営者の考えと施設創りの考えが同じ方向を向き、これからの2025年に向けて意識していく事が大切だと考えています。

 

 

全ては高齢者のために、日々さまざまな事を考え提案していきたいと感じています。

2025年まであと8年。今できる事、今だからできる事は必ずあります。

 

 

新しい明るい超高齢社会のために私たちも考え続けます。

 




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