地方での高齢者施設計画

先日、福祉施設の打合せに高知県の某所に伺ってきました。

 

 

30数年経過した既存施設の建替え事業なのですが、やはり土地取得の問題があり簡単にはいきません。

土地取得に関しては地方の土地は価格的には安価なのですが、都市計画区域外であったり、用途地域が指定されていなかったりで、比較的郊外の土地においても、なんでも建ってしまうという事情があるため逆に難しい場合もあります。

 

 

 

 

伺った土地は海が見える高台で、高齢者や障がい者が暮らす場所としてはとても良い環境でした。

しかも駅から徒歩100mという場所で職員や面会に来られるご家族にとっても良い立地条件です。

 

 

神奈川のような都心部とこうした地方での違いで感じるのは、職員の確保の事です。全国的に介護職員不足の問題はありますが、地方の場合は絶対人数が少なく若い世代の人たちが都会に出ていく場合が多いため、都心部よりも職員確保が難しい状況です。

 

 

地方都市は介護職員だけでなく人口減少に歯止めがかからず、さまざまな取組で町おこしを行い地方出身者が戻ってくるように、あるいは都心部の人が移住してくるような取組をしている状況です。

 

 

確かにそうです。私の田舎でもそのような現象で少子化時代に人口が減少していく一方です。(私もその原因の一人です。)

 

 

そんな状況で介護職員は増えるはずがありません。まさに施設間での職員の取り合い状態に陥るわけです。

 

 

そんな中、市役所も問題意識が強く、市が主導で、市内の社会福祉法人と協議しながら都心部からの移住を支援する仕組みをつくろうと必死です。移住してくる方への引っ越し費用の補助や数年間の家賃補助等公的資金を導入しての取組です。

 

 

全ては市内の高齢者のための施策となります。

 

 

でも、こうした動きは面白い企画だと思います。単に人口減少に対する移住という事では無く、介護という限定した取組はなかなかありません。

 

 

そして都心部で働く方々は、田舎暮らしに興味のある方も沢山います。

 

 

 

今回伺った敷地周辺の写真ですが、こんな古くからの町並みや建物が残っていて、空き家利用という形でも面白いでしょう。

 

 

 

 

自分も田舎生まれの田舎育ちのため、こんな風景が懐かしく、どこか安らぎを感じてしまいます。

 

 

地方には地方の魅力があります。

高齢者施設、障がい者施設にも地方の魅力を活かし、様々な事情を受入ながら整備していく必要があると感じました。

 

 

今後、都心部においても老朽化による建替えは必須となります。施設整備の補助金は新築の場合でしかありませんが、こうした地方のように次の段階にシフトしていく必要性を感じています。

 




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