高齢者の孤立死を無くすために

今日の読売新聞の記事です。

 

 

 

「仕事一筋のち独り」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

先月、東京南青山の一角にある築40年超のマンションの一室に警察官が入ると、男性がうつむせに横たわっていた。

ポストに郵便物がたまっている事に気づいたマンションの管理人が所在を確認しようと部屋の前まで来ると異臭を感じ警察に通報した。

 

この男性は死後、1週間が経過しており病死したとみられている。

男性はこの部屋を事務所兼自宅として旅行業を営んでおり、顧客には信頼の厚い存在で、1年の半分を海外で過ごすほど大好きな仕事に夢中で活き活きとした生活を送っていた。

 

5年ほど前に男性は突然、「人や場所を忘れっぽくなり思い出せない」などと周囲に漏らすようになり仕事もやめてしまった。

生涯独身の男性は友人や兄弟からも孤立状態となってしまい、都内のマンションで暮らしていたという。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

東京都23区内では昨年1年間に孤立死した人は20年前の2.5倍に増加し、2015年の国勢調査では相対的に孤立死のリスクが高くなる一人暮らしの世帯は20年前より700世帯多い約1841万世帯となり、全世帯の3分の1を超えたとの事。

 

 

この記事を見ると本当に寂しい気持ちになります。

 

 

若いころに頑張ってきた人生の最後に、このような結末で、誰にもみとられずに亡くなっていく、いわゆる孤立死する高齢者がかなり増えてしまっているのです。

 

 

 

 

全国的に見てもかなりの方が孤立死で亡くなっています。

 

 

兄弟や子どもなどの親族がいなくなってしまったり、離れた場所で暮らしていたり、さまざまな理由があるにせよ一人暮らしの高齢者は増え続け、友人や地域との近所付き合いも薄い現代社会の中で、どの様にして生きていこうというのだろうか。

 

 

それを支えていくのは、身近にいる廻りの方たちだと思っています。

遠くにいる親族よりも、他人である隣人のほうが毎日の状況がわかる場合があります。

 

 

地域との繋がりの大切さは、人間社会の中で本当に需要な事だと改めて考えさせられます。

 

 

それは、高齢者に限ったことではありません。孤立化しないためにも地域や近隣住民との交流を普段からどれだけ取っているかという事になってきます。

 

 

地域自治会やあらゆる団体がきっかけになる場合もありますが、地域の高齢者施設や障がい者施設は、こうした問題にも地域と繋がるきっかけをつくる事が求められているのではないでしょうか。

 

 

これからの施設は、地域の高齢者や障がい者にも安心していただける取組やサービスが重要であり、地域社会とのつながりはより重要視していく必要があると思っています。

 

 

建築空間によって、その繋がりを生み出したり、きっかけをつくる事は可能だと思っています。世の中の課題、これからの超高齢社会を支えていくために、建築設計という領域から提案し続けていきたいと考えています。




コメント
コメントする








   



selected entries

categories

recent comment

recommend

福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集
福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集 (JUGEMレビュー »)
日比野設計,阿久根佐和子
2014年発売


高齢者福祉施設、障碍者福祉施設特集

recommend

笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7)
笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2016年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6)
愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2013年発売
園舎資料の最新版
国内外の写真多数掲載
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉
世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉 (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2009年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

links

search this site.

others

mobile

qrcode