「福祉」からの脱却

昨日は、NPO法人エイブル・アート・ジャパンが主催する「東京モノづくりサロン〜福祉がつくる暮らしの未来シンポジウム〜」に参加してきました。

 

 

 

 

「なぜ、何のために福祉施設がモノづくりをするのか?」

 

 

突然、そんな質問を受けるといろいろと考えてしまいます。

一般の企業で働くことができない障がいをお持ちの方々は、就労継続支援事業所で働いている方も多くいます。

 

 

そこでは一般的に、何かの梱包や組み立て作業など単純な内容が多く、どうしても表に出てくるような作業ではありません。でも、例えば作業所で作ったものが第三者に買ってもらえれば、そこで働く障がい者の方々のモチベーションはあがります。

 

 

どうすれば良い商品が造れるのか?

どの様な商品にすればより売れるのか?

世の中の人々は何を求めているのか?

 

 

そんな事を考え、そして実現するために行動を起こすようになります。

まさに一般企業と同じ事で、障がい者の方々も給料が上がったり人から支持される事で、仕事に対する意欲や生活の意識も変わっていくはずです。

 

 

 

 

東京都は、障がい者の工賃アップを目的とした取組として、福祉施設の商品を販売する雑貨ショップ「KURUMIRU」を運営しています。

 

 

都庁を訪れる一般の方々に、お洒落で便利な雑貨を買っていただくのです。

障がい者が事業所で造りました、という形で同情して買っていただくのではなく、本当に欲しいから買うという事でないと意味がありません。

 

 

物があふれるこの時代に、第三者がほしいと思ってくれる商品を生み出すことは簡単なことではありません。しかし、それは一般企業も福祉事業所も同じです。

 

 

障がい者の福祉事業所においても素晴らしい物を作る作業所があります。素晴らしい絵を描く方もいます。

それは、決して障がい者という区分ではなく個性という捉え方が正しいのだと思います。

 

 

先日、ある福祉施設でこんな話をする方がいました。

障がい者施設は何故お洒落な施設が無いのか?

であればそんな施設を創りたい。一般の方がその施設を利用したいと思って訪問してくるが、障がいをお持ちの方でないと利用ができませんとお断りをする。

 

 

まさに私達がいつも考えている事です。

 

 

「福祉施設」があこがれの存在になるように。

「介護」という職業が子ども達のなりたい職業になるように。

 

 

「福祉」というイメージを変え、一般の社会との隔たりを無くす事がこれからの障がい者施設や高齢者施設には必要だと感じています。

 

 

こうした集まりの中で、実際の福祉従事者との意見交換を通して、改めてこれからの福祉のあり方を再確認する事ができたように思います。ありがとうございました。




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