特養の居室は個室か多床室か

みなさんは、特別養護老人ホームの居室は、個室を選びますか、2人室や4人室の多床室を選びますか。

 

 

そのように質問されると個室を選ぶ方は多いかもしれません。

 

 

介護保険制度ができた2000年以降、国ではいわゆる個室ユニットの新型特養を推進してきました。

導入当初は、全ての特別養護老人ホームは新型特養で整備する事となり、賛否両論が飛び交ったのはつい最近のように感じます。

 

 

その後、各都道府県においてさまざまな方向性が打ち出され、現在においては、新築の際に多床室の整備も認められる地域もあるのが現状です。

 

 

まさに永遠のテーマとなっているわけです。

 

 

 

新型特養の場合のメリットは、

個室であるため、個々のプライバシーの確保ができる。

ユニットであるため、一人ひとりの状態を把握し職員が密に係ることができる。

 

 

デメリットとしては、

個室であるため、重度の方の場合、孤立してしまう恐れがある。

利用者への入居費の負担が増える。

 

 

などがある。

どちらにおいても、メリットやデメリットは必ず出るものです。

 

 

 

それは、整備する地域や入所する高齢者の介護度等によっても考えは変わってくるはずです。

 

 

現在の特別養護老人ホームの整備は、ほとんどの場合、補助金を受けて整備を行います。補助金を受ける事前協議の段階で行政側の条件を受け入れる必要が出てきます。

 

 

行政によっては新型特養の整備しか認めない場合や、定員の半数未満までの多床室を認める場合など、それぞれ都道府県レベルによって方向性は決められてしまいます。

 

 

 

でも、果たしてこれで良いのか。疑問を感じてしまいます。

 

 

整備する地域によっては、低所得者向けに多床室の需要が多い場合や、比較的元気な高齢者が多い地域、若者が少なく職員の確保が困難な地域等、当然ですがさまざまな状況が生まれてきます。

 

 

それぞれの施設が、それぞれの地域に見合った整備が必要で、本来であれば、施設を整備運営する法人の選択が出来てもよいと、いやそれが当然だと感じてしまいます。

 

 

どんな分野でもそうですが、その場所でのリサーチを行い、どのような方々が利用するか、どのような施設が求められているのかというのはさまざまな検討を行い方向性を打ち出していくはずです。

 

 

今後の特別養護老人ホームの整備において、絶対に必要な事です。

 

 

時代とともに高齢者が求めるものも変化してきます。

必要とされる施設整備は、今後もさまざまな変化が必要で、利用者の立場に立って考えていく必要があると感じます。

 




コメント
コメントする








   



selected entries

categories

recent comment

recommend

福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集
福祉施設の未来を創る‐絆‐高齢者施設・障がい者施設資料集 (JUGEMレビュー »)
日比野設計,阿久根佐和子
2014年発売


高齢者福祉施設、障碍者福祉施設特集

recommend

笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7)
笑顔がいっぱいの園舎づくり(幼児の城 7) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2016年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6)
愛される園舎のつくりかた (幼児の城 6) (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2013年発売
園舎資料の最新版
国内外の写真多数掲載
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

recommend

世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉
世界でたったひとつの園舎づくり 幼児の城〈5〉 (JUGEMレビュー »)
日比野設計
2009年発売
園舎資料の最新版。
国内外の写真多数掲載。
好評発売中
日比野設計+幼児の城著

links

search this site.

others

mobile

qrcode