住み慣れた場所で暮らす事

「原発被災地、要介護 急増」

東日本大震災による東京電力福島第一原発事故による避難指示が出された被災地での要介護者の認定率が急増しているという記事です。

 

 

3月3日(日)読売新聞第一面

 

 

避難指示が出された福島県の11市町村への取材結果と厚生労働省がまとめた全国の自治体の最新データを分析した結果、65歳以上の高齢者で要介護認定を受けた人の割合を示す認定率は、10市町村で全国平均の18.7%を上回ったことがわかりました。

 

 

長期化した避難生活の影響で体が弱ったり、同居の家族と離れ離れになったりした事、避難先で農作業などが出来ず体を動かす機会が減った事などが原因とされています。

 

 

高齢者や障がい者にとって、生活のリズムが少し狂う事で、すぐに介護度にまで影響が出てくるという事です。

 

 

普段の生活の中で、農作業などをしていた人が急にやらなくなってしまう事で、機能低下や認知症の発症などが多くなってしまいます。人は、考える事、動く事、自身の機能を維持し続けるには、継続的にその事をやり続けるという事が大切です。

 

 

少しの事でも良いのです。

高齢者が生活する中で、自身の役割を少しでも持つことで、作業をしたり、その事について考えたり、人に聞いたりという事が発生します。

 

 

その事が、介護予防や機能回復に繋がっていくという事が改めてわかる記事です。

 

 

私たちも高齢者施設や障がい者施設の設計において、常に言い続けている事がまさにその事なのです。

 

 

利用者同士の会話、利用者と職員の会話、地域の方々との会話、さまざまな人との会話が生まれる事で、生活の中に楽しみが増えます。

 

 

畑仕事、食器洗い、部屋の掃除など、生活の中での軽作業は、頭で考え手足を動かす事で、機能の低下を防止し、その人のモチベーションに繋がる事も出てきます。

 

 

生活の中で、少しの楽しみ、少しの生きがい、を見つける事で、生活のリズムが出来、楽しく過ごすことができるのです。高齢者や障がい者が自然にそう思っていただく事が大切で、どのような空間や仕組みがあれば実現できるかを常に模索しているところです。

 

 

元気な高齢者が増える事を願って、常に提案していきたいと、改めて感じました。




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