高齢者施設の停電対策

先月発生した台風15号では、千葉県において長期間に及ぶ停電が発生し、高齢者施設や障害者施設でも大変な状況となりました。

 

 

一般的にガスに比べると災害後の復旧は早いとされる電気ですが、この台風15号においては、想定外の暴風により、倒木などによる電線の被害により、各地域での復旧がかつてないほど時間がかかってしましました。

 

 

停電が続くとまだまだ暑い9月の生活においては大変な事です。高齢者施設では、熱中症などで亡くなってしまう方も少なくありません。

 

 

社会的弱者である高齢者や障害者施設においては「停電」というのは命にもかかわる、致命的な状況に陥るという事が改めてわかりました。

 

 

 

 

 

私たちの生活において電気は様々なシーンでなくてはならない存在となっています。電気が止まればエレベーターも動きません。エアコンもききません。トイレの水も流れません。食事の提供も難しくなります。

 

 

少しの時間であればなんとかしのげるかもしれませんが、1日、2日となると、とても生活すること自体が難しくなります。

 

 

私たちは、高齢者施設や障害者施設の設計において、こうした停電への備えとして、自家発電機による最低限の電力供給ができるようにしてきました。

 

 

エレベーターの電源や厨房の冷蔵庫、各所の非常用コンセントなど、自家発電において供給できる最低限の対策を行ってきました。

 

 

停電時に施設全体の電源を賄うという事になると相当の自家発電設備が必要になります。もちろんそれが整備できれば良いのですが、現実的ではありません。

 

 

はたして、どこまでの設備を、この災害用のために準備しなければいけないのか。という問題になってきます。

 

 

災害の対策は停電だけではありませんが、それぞれの災害にどこまでの対応をしておくかという事については建設コストとの兼ね合いも含め検討していく必要があるのです。

 

 

どんなときにも建築は人の命を守ることが最優先になるはずです。そんな視点に立って利用者の安全、安心のために日々意識し提案していければと思います。

 




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