地域のための福祉施設

今日は、現在設計中の某特別養護老人ホームの近隣説明会に参加してきました。

 

 

何もない敷地に建物を建てるという事は、その場所が市街地であればあるほど、近隣への影響は少なからず出る事は当然の事です。

 

 

昔からそうですが、高齢者施設や障害者施設というと尚更、反対される事はあります。

 

 

もちろん、それがどんな用途の建物であっても、自宅の前に大きな建物が出来て、日影になったり眺望が悪くなったり、音やプライバシーの問題などさまざまな理由で歓迎する人は少ないと思います。

 

 

しかし実際には、購入する家の隣接地に空き地があれば、将来そこに何か建物が建つのではと考えている事はあるはずです。

 

 

そんな近隣とのトラブルを避けるために、建築基準法や各行政での条例などによって建物の高さ制限や日影規制、用途の規制などが定められているわけです。

 

 

しかし、実際にはそういう気持ちになる事もわかる気がします。

 

 

特別養護老人ホームを運営する側としては、地域の高齢者の生活、ご家族の少しの助けになるとの思いでやっている活動です。採算を重視して実施する事業でもなければむしろ、運営はかなりきびしいというのが実情です。

 

 

それが社会福祉法人というものです。

 

 

もちろん、近隣の方にもいろいろな方がいます。私もこれまで、どれだけの方にお会いし建物の説明をしてきた事か数え切れません。しかし、コミュニケーションというのはとても大切だと感じています。

 

 

最初は反対意見でも、何回か通いお話をしていると、事業の事を理解していただけることもあります。おおよその場合、近隣からクレームになる場合は、コミュニケーション不足だと感じる事が多いのです。

 

 

地域に根差した高齢者施設は、地域の方々とともに歩んでいかなければいけません。設置運営をする社会福祉法人も方々も、そのことを考え、地域の方々が気軽に入って来られる環境を創る事の重要性を知っています。

 

 

私達は、地域と高齢者、障害者を繋いでいく役割でもあり、やはり出来上がる建物が地域の方々に愛されるものでなければいけないと再認識するとともに、建築の力で繋げていけるのではと感じています。

 

 

最終的には、地域の方々の、近隣の方々の住みやすい環境を提供しているものである事を根底に、提案しつづけていければと考えています。




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