福祉施設の仕上材

高齢者施設や障害者施設の設計において、外装仕上げや内装仕上げ材の選定はとても重要な要素です。

 

 

空間づくりにおいて、仕上材料は、直接視覚的に見たり、触れたりとある意味で空間の印象を決める大きな要素だと思っています。

 

 

 

「PAL ASUNARO ランチルーム」

 

 

こちらの写真は相模原市にある障害者の就労支援B型事業所内部の利用者さんのランチルームです。

 

 

もし、この空間において床が病院のようなシート張でテーブルもスチール製のものだったとしたらどうでしょうか。

 

 

恐らく、ここで休憩を取りながらランチをする時に、ゆっくりと過ごせない、落ち着きのない空間になるのではと思います。

 

 

床が違うだけで、天井材料が違うだけで、おそらく空間の印象は変わり、少なからず利用者さんの居心地も変わってくると思います。

 

 

仕上材料の選定は、その素材や色、張り方など設計によってさまざまな表現が可能です。もちろんプロジェクトにはそれぞれ予算がありますので、全ての場所にコストをかけられるわけでもありません。

 

 

少なくとも、メインの施設利用者となる高齢者の方々や障害者の方々が、くつろげたり、元気が出たり、落ち着ける場所を創るために、どのような材料が良いのか、色彩がよいのか、答えが無い世界のなかで試行錯誤を続けていきます。

 

 

施設整備において私たちが打合せをしているのは、ほとんどの場合運営者の方々との内容となります。どうしても、掃除がしやすいとか、耐久性が良いとか、そんな話に陥ってしまいます。

 

 

そんな時に一度、利用者の目線になって考える事が大切です。

 

 

福祉施設は高齢者や障害者の住まいです。一日の生活がそこで始まり、そこで終わる場所です。1年365日を過ごす場所です。場合によってはその場所が終の棲家となります。

 

 

「グランドオーク百寿 居室入口」

 

 

建具や手摺が木製である事。ただそれだけの事かもしれません。しかし、それがとても重要だと私は感じています。

 

 

施設整備においては、プロジェクトごとのコンセプトはとても重要です。福祉施設の仕上材料の選定においても、コンセプトに沿って選定するという事。そして、機能を守りながらも利用者の気持ちになって考えてみるという事です。

 

 

そんな想いで、高齢者や障害者が、それぞれの居場所を創るお手伝いをさせていただければと思っています。

 

 

 

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