地域コミュニティーをつくる防災訓練

今日は、私が住んでいる地区の連合自治会で、毎年恒例となっている合同防災訓練に参加してきました。

 

 

 

各自治会から30名前後、延べ200人を超える地域住民が参加しています。

 

 

防災訓練という事で、災害時には避難所として機能する小学校での訓練となり、実際に防災倉庫に入っている器具を使っての実演となります。

 

 

 

 

 

消防分団による、消火活動の実演。

 

 

 

火災時の煙を想定した煙体験。

 

 

 

 

非常時の通信手段となる、無線での市役所との交信。

 

 

 

 

家庭用消火器の使い方。

 

 

 

 

AED・心肺蘇生。

 

 

普段体験しない事で、非常時に必ず役に立つ事がそれぞれ説明を受けて体験できるため、とてもわかりやすく良い経験になります。

 

 

もちろんこうした訓練で得られる事はあるのですが、もう一つ大事な事があります。

 

 

災害時にそれぞれが孤立せず、地域とのコミュニケーションが取れているかという事です。特に高齢者や障がい者は災害時に容易に避難できる状態にない方が多くいます。

 

 

地域の周辺の方々がそうした事を知っている事、近所付き合いが出来ている事で、避難時に協力できたり気にかけてもらったりできる訳です。

 

 

子ども達から高齢者まで、そういう意味では多世代が集うこうした防災訓練のもう一つの意味がそこにあるのではと感じます。

 

 

災害というのは、起きてみないと分からないという事が多く、実際に訓練通りに行く事はありません。そういう意味でもいろいろな状況に対して人との繋がりは大切です。

 

 

こうした取り組みを続けていく事で、地域防災は本当の意味で対応力が増していくのではと感じました。

 




高齢者の孤立死を無くすために

今日の読売新聞の記事です。

 

 

 

「仕事一筋のち独り」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

先月、東京南青山の一角にある築40年超のマンションの一室に警察官が入ると、男性がうつむせに横たわっていた。

ポストに郵便物がたまっている事に気づいたマンションの管理人が所在を確認しようと部屋の前まで来ると異臭を感じ警察に通報した。

 

この男性は死後、1週間が経過しており病死したとみられている。

男性はこの部屋を事務所兼自宅として旅行業を営んでおり、顧客には信頼の厚い存在で、1年の半分を海外で過ごすほど大好きな仕事に夢中で活き活きとした生活を送っていた。

 

5年ほど前に男性は突然、「人や場所を忘れっぽくなり思い出せない」などと周囲に漏らすようになり仕事もやめてしまった。

生涯独身の男性は友人や兄弟からも孤立状態となってしまい、都内のマンションで暮らしていたという。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

東京都23区内では昨年1年間に孤立死した人は20年前の2.5倍に増加し、2015年の国勢調査では相対的に孤立死のリスクが高くなる一人暮らしの世帯は20年前より700世帯多い約1841万世帯となり、全世帯の3分の1を超えたとの事。

 

 

この記事を見ると本当に寂しい気持ちになります。

 

 

若いころに頑張ってきた人生の最後に、このような結末で、誰にもみとられずに亡くなっていく、いわゆる孤立死する高齢者がかなり増えてしまっているのです。

 

 

 

 

全国的に見てもかなりの方が孤立死で亡くなっています。

 

 

兄弟や子どもなどの親族がいなくなってしまったり、離れた場所で暮らしていたり、さまざまな理由があるにせよ一人暮らしの高齢者は増え続け、友人や地域との近所付き合いも薄い現代社会の中で、どの様にして生きていこうというのだろうか。

 

 

それを支えていくのは、身近にいる廻りの方たちだと思っています。

遠くにいる親族よりも、他人である隣人のほうが毎日の状況がわかる場合があります。

 

 

地域との繋がりの大切さは、人間社会の中で本当に需要な事だと改めて考えさせられます。

 

 

それは、高齢者に限ったことではありません。孤立化しないためにも地域や近隣住民との交流を普段からどれだけ取っているかという事になってきます。

 

 

地域自治会やあらゆる団体がきっかけになる場合もありますが、地域の高齢者施設や障がい者施設は、こうした問題にも地域と繋がるきっかけをつくる事が求められているのではないでしょうか。

 

 

これからの施設は、地域の高齢者や障がい者にも安心していただける取組やサービスが重要であり、地域社会とのつながりはより重要視していく必要があると思っています。

 

 

建築空間によって、その繋がりを生み出したり、きっかけをつくる事は可能だと思っています。世の中の課題、これからの超高齢社会を支えていくために、建築設計という領域から提案し続けていきたいと考えています。




老人施設のイメージを効果的に変える

先週、神奈川県内の某特別養護老人ホームにお伺いしてきました。

 

 

 

既存の特別養護老人ホームの内部のイメージを変えていきたいのだが、内部の一部のリフォームでそんな事が可能ですか?

 

 

という内容です。

確かに既存の建物は建設後約20年が経過しており、写真を見てわかるように、まさに「老人施設の玄関」といったイメージです。

 

 

建物の老朽化により、内装の雰囲気が古く感じてきたり、使い勝手が違ってきたり、あるいは機能的に使えなくなってしまったりといった相談は近年多いと感じています。

 

 

建替えとなると、同じ規模の建物が建つ敷地を隣接地に準備する必要があり、整備費もかなりのコストがかかる事、また補助金の問題も含めてかなりハードルが高いのが現状です。

 

 

しかし、内装の一部改修工事であれば資金的にも、運営上への負担についても、そう大きな問題にはなりません。

 

 

 

例えば、先ほどの玄関のしつらえが、このように変わるだけでどうでしょうか?

施設に来る人を迎え入れる大切な場所であるとともに施設の顔となる部分です。施設への印象も変わってくると思います。

 

 

当然ですが、運営をしながらの改修工事となると様々な問題が出てきます。資金についても補助金が使えればよいのですが、なかなか内部のリフォームについての補助金は出しているところは少なく困っているのが現状です。

 

 

全面的なリフォームだと、やはりコストは大きくなってしまい、実現できなかったり、中途半端なリフォームになってしまったりする場合があります。

 

 

同じコストをかけるのであれば、部分的にでも徹底的に雰囲気を変えることで、その場所で過ごしたいと思っていただける場所が出来、施設内に1ヶ所でもそういう場所があることで、利用者の生活や、職員の意識にも変化が出てくるのではと考えています。

 

 

地域の方々が気軽に利用できるスペースや、職員と利用者が交流しやすい場所、ご家族と利用者が長居したくなる場所など、目的やコンセプトをはっきりとする事で、一部のリフォームでも大きな効果が生れると私達は考えています。

 

 

是非、そんなお考えがある場合はお気軽にご相談ください。




認知症高齢者と旅

「認知症の人にとって旅はリハビリ・・・・」

 

 

(NEWSポストセブンより)

 

 

認知症の方にとって旅をすることは、心のリフレッシュになるという記事です。

 

 

NPO法人日本トラベルヘルパー協会という、高齢者や認知症の方が旅をしたり外出したりするツアーの企画やお手伝いをする団体の代表者の体験談が紹介されているのですが、まさに私達が普段から言っている事です。

 

 

普段の生活から離れ、いろいろなところに旅をすることで、リフレッシュになったり、頭がスッキリしたりという効果は認知症の方にとって特に良い刺激になるという事です。

 

 

旅をすることは健常者にとっても同じ事で、気持ちが上向きになったり、モチベーションが上がったり、少なくとも心にゆとりが出来てリフレッシュできるものです。

 

 

障がい者や高齢者の方々にとってもこれは同じで、ちょっとした外出であっても、そうした効果があるようです。

 

 

「他人に迷惑がかかるから」

日本人の高齢者が強く感じている事です。

 

 

高齢者になって介護が必要になっても、旅に出るという事はそれなりに廻りの手助けが必要であったり、助けてもらわないと実際には難しいところです。

 

 

少しの外出でも良いのです。

施設の内部でもいつもと違った場所に行くのでも良いのです。

 

 

私達ができる事。建築の力でできる事は有ると思っています。

障がい者や高齢者の方々が、少しでもそのような気持ちになりリフレッシュした気持ちで明日を迎えられればどんなに充実した生活になるでしょうか。

 

 

日々、そんな事を考えながら提案し続けていきたいと考えています。




認知症の方と地域の繋がり

昨日は、町田市で開催された「RUN伴まちだ」に行ってきました。

 

 

 

RUN伴とは、今まで認知症の人と接点が無かった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するというイベントで、2011年から開催されているものです。

 

 

認知症の人との出会いが無かったために、認知症の人へのマイナスイメージを持ってしまいがちな地域住民も喜びや達成感を共有する事で認知症の人も地域で伴に暮らす大切な隣人である事を実感してもらおうという趣旨があります。

 

 

 

全国各地で開催されているイベントで、達成感を味わうすばらしいイベントだと感じました。

 

 

イベントには、様々な団体がブースを構え、認知症に関する取り込みの紹介や体験などが行えるコーナーが設置され、認知症の方々と身近に触れ合えるようになっています。

 

 

あと、話題の「注文をまちがえるカフェ」も会場の一角に出店しており、この日はスターバックスコーヒーとのコラボでコーヒーとスコーンを提供していました。

 

 

 

 

コーヒーと紅茶で飲み物は3種類、スコーンは味の違いで3種類のメニュー構成で、実際に注文

してみましたが、特に間違えはありませんでした。(笑)

 

 

 

でも提供する順番を間違えそうになり、注意をしながらの作業で、ボランティアスタッフや認知症の方の中であたたかい空気感がありました。

 

 

その他にも地域住民が楽しめるミニコンサートや、サッカーJリーグの町田ゼルビアによるサッカー教室など参加できる事を意識した企画があり、来場者も一日楽しめるイベントでした。

 

 

私達は、普段認知症の方と話す事もなければ一緒に何かをする機会もありません。認知症に対するマイナスイメージを変えていくという意味ではすばらしいイベントだと感じました。




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