長崎の障害者支援施設オープニングセレモニー

JUGEMテーマ:日記・一般

 

長崎県諫早市で進めていた障害者支援施設が完成・引き渡しを終え、

オープニングセレモニーに参加してきました。

 

セレモニーでは地域の方々もたくさん参加されていてとてもいい雰囲気でした。

知的障害者支援を目的とする施設ですが地域とともにありたいという法人の要望のもと、

コンセプトを「障害者と地域をつなぐステーション」とし、障害者支援施設とは思えないような

開放的でオープンな建築となりました。

 

建物の名称も誰でもふらっと立ち寄ってもらえるようにと「LOCAL STATION FLAT」となっています。

 

類似施設や支援学校などを設計してきましたが、このプロジェクトのように打合せで法人の熱意やパワーに

圧倒されたることは少ないです。

また雑談などでも職員一人ひとりの熱意あふれる言葉も多く心に残っています。

 

法人の強い思いをなんとか実現したいと思い、たどりついた建物です。

 

 

 

セレモニーでは中庭に作られたステージで感謝状をいただきました。

 

 

 

理事長(中央)と記念撮影。

 

 

 

多目的スペースではワイワイと盛り上がっていました。

 

 

 

建物の紹介です。

用途は

放課後等デイサービス・児童発達支援・保育所等訪問支援、

生活介護、

就労継続支援事業B型、

共同生活援助、

法人オフィス

多目的スペース

と多岐にわたり、設計の難易度も高いものでした。

 

 

建物正面は多目的スペースになっており木製の戸は引き込まれてフルオープンになります。

また、屋上テラスも誰でも使えるよう開放しています。

 

 

児童発達支援、放課後等デイサービスの事業所は児童が自分で居場所を決められるよう

いくつかの小屋状のスペースがあります。

 

 

エントランスホールです。

この建物の内装の壁、床、天井は長崎県のヒノキ材を使用していて、

地域の材に囲まれて過ごせるようになっています。

職員や利用者のコミュニケーションにつながるように給湯室はあえて隠さず、

コーヒースタンドのように集まれる場としています。

 

 

設計者は場を作るところまでが仕事です。

この先は完成したこのLOCAL STATION FLATがゆるやかに時間をかけて地域になじみ、

そこにならなくてはない場所になっていくれたらいいなと思います。

 

今後が楽しみです。




災害と福祉施設

9月6日午前3時7分北海道南西部の胆振地方を震源とする地震で、厚真町で震度7を観測するなど、今日までに死者42人に達し、全域が停電するなど、今も余震が続き本当に大変な被害となっております。

 

 

 

 

その数日前の9月4日の台風21号は四国と近畿を縦断しました。風速50m以上を観測するなど25年ぶりに「非常に強い」という状態での上陸となり、関西空港が冠水するなどこちらも大きな被害が出てしまいました。

 

 

 

今現在も、避難生活が続いていたり、停電が続き、一刻も早い復旧を願うばかりです。

 

 

そうした中で高齢者施設や障がい者施設においても被災された施設は多く、特に社会的弱者とよばれる方々が生活する施設では、水や食料の不足、停電の影響は大きいと感じます。

 

 

水が不足すれば、トイレの問題や利用者の清潔を保つための入浴もできず、数日後に自衛隊が設置した仮設浴場にも足を運ぶこともできません。多くの方々が住まう高齢者施設では、施設の職員が対応しているのが現状です。

 

 

停電となれば、エレベーターが利用できず上下移動が困難になったり、夜間に暗い中での介護や、冷蔵庫が使えず利用者の食料の保存ができず食事の提供も難しくなります。

 

 

それ以前に高齢者や障がい者の方々の介護をする職員も被災されているため、本当に厳しい状況が続きます。

 

 

昨今の災害では、全国の福祉施設のネットワークで助け合いの考えもSNS等によって拡大しており、やはり災害においても地域とのつながりやネットワークの大切さを感じています。

 

 

もちろん、各家庭でも施設でも、災害に対する最低限の備えは必要であると思います。

特に福祉施設は、こうした災害時には福祉避難場所として、地域で介護が必要な方々の受け入れ場所としても機能しなければいけません。

 

 

非常電源の確保や一時避難場所の想定、防災備蓄倉庫の確保等、施設整備においてもさまざまな形で災害に対しての備えはできるはずです。

 

 

そして最も大切な事は、助け合うという事です。

震災が起きてからは人によっての助けがどうしても必要となります。こうした時に助けられる、助けてもらえる関係をご近所の方々や地域の方々、または福祉施設どうしのつながりで助け合う事はとても大切だと感じています。

 

 

小さな事からでも良いのです。普段の生活の中で地域とのかかわりは常に意識することで、こうした災害時の助け合いの関係が成り立っていくものと思います。これも災害に対する大きな備えの一つだと改めて感じます。




第12回キッズデザイン賞受賞

第12回キッズデザイン賞が発表されました。

 

 

弊社が関わった7つのプロジェクトが受賞いたしました事を報告させていただきます。

 

 

「キッズデザイン賞」」という事で、子どもに係る賞です。

 

 

 

その中で弊社の「幼児の城」と「福祉研」のコラボ作品である「発達支援Kiitos羽村」も受賞させていただきました。

 

 

 

 

発達に障がいを持つ子ども達が通う児童発達支援事業所で、遊びを通して感覚を整える事をテーマにして様々な体験ができる場所となっています。

 

 

 

 

 

もともと、都心部で敷地も狭い事もあり、室内でありながら砂場遊びができる場所をつくったり。

 

 

 

 

 

椅子に座って学ぶ場所があったり、暖炉を入れる事でリラックスできるコーナーをつくったり、

 

 

 

 

 

2階では吊り遊具やボルダリングなど、思う存分体を動かせる場所もつくりました。

 

 

発達障害を持つ子ども達が、さまざまな体験をとおして、いろんな事に気づいたり次へのステップアップの場として愛される事を願っています。

 

 

私達、「福祉研」の活動がこうして、第三者からの評価を受ける事は大変嬉しく思います。関係者の皆さんと喜びを共有することが出来ました。

 

 

障がい者施設というと、どうしてもイメージが悪く、そうした日本人の感覚を少しでも変えていきたいという想いがこうした評価に繋がって、どんどん福祉の世界を変えていければと思っています。




高齢者施設の建替え

先週、高知と長崎の高齢者施設に打合せに伺ってきました。

 

 

 

どちらも、既存施設の老朽化による建て替えの計画で相談を受けている法人さんです。

 

 

 

昨今、施設の創設というよりは、既存建物の改修や建て替えといった相談が多いと感じています。今年度から始まった第7期高齢者保健福祉計画においても、大型施設の整備は限られており、都心部においても施設整備は制限されていく状況です。

 

 

 

最近、お客様からの相談で多いのが、既存施設の今後をどのようにしていくかというものです。

既存施設の全面改修を行ってイメージを一新したり、予算上の都合から、施設の一部を模様替えしたり、古い施設においてはやはり建て替えという問題が少なくありません。

 

 

高齢者施設の建て替えの難しい問題は、

〕用者が住まいながら工事を行う

既存施設に補助金が投入されているため簡単に行政の許可が出ない。

7て替え事業への施設整備の補助金制度が出ない

づ效呂亮萋世困難

タΠの新たな雇用

 

 

といった事があげられます。

建物が建設後10年くらい経過すると内外装が痛んできたり、空調設備の故障が増えて来たり、20年が経過すると設備機器全般に取り換えしなければいけなかったり、使い勝手が悪くなって来たりします。

 

 

そして30年経過してくると、そうした修繕が毎年のようにかかり、使い勝手の悪い古い施設に毎年のように何千万かの出費をしなければいけないという現状から、建て替えという方向に話は進んでいくのです。

 

 

特別養護老人ホームの場合、古い施設では従来型の施設となっており、建て替えの場合、新型であるユニット型として整備する考えが多く、そうすると職員を増員しないといけないという問題にぶつかります。

 

 

昨今の職員不足は深刻で、各行政でも補助金を投入して施設整備をしたものの、職員が集まらなくて施設の一部は受け入れができないといった問題も多く出てきています。

 

 

全国的にまだまだ待機者は多い特別養護老人ホームですが、職員不足の影響で、全国で定員の3割に近い数の空きベッドがあると言われています。

 

 

簡単に施設の建て替えといってもこうしたさまざまな問題がつきものです。

 

 

しかし、老朽化した建物の安全性は担保されるわけではありません。人を守るのが建物ですから、こうした問題を一つ一つ解決していかなければいけません。

 

 

土地、コスト、人、行政など難しい問題はありますが、どこかで建て替えは行わなければいけません。

 

 

改修や修繕将来的な展望など、それぞれの法人にとってどういう選択肢が良いのか。これまでのノウハウを生かし私たちも提案を行っています。是非、お気軽に相談いただければと思います。




特別養護老人ホームの夏祭り

週末、大和市の特別養護老人ホームみなみ風の夏祭りに行ってきました。

 

 

今年は13回目の夏祭りという事で、13年経過しているわけですが、地域との一体感といいますか、地域のお祭りのように多くの地域の方々が参加してくださっていました。

 

 

 

 

もちろん、施設としては、ここに入居されている高齢者の方々が楽しめる事が前提なのですが、こうしたイベントで高齢者と地域の子ども達が触れ合う場面をみていると嬉しく思います。

 

 

 

普段はあまりしゃべらない方でも、積極的にお話をしたり、気持ちが昂ったり、ちょっとしたきっかけなのかもしれませんが、人が生活するうえでとても重要な事だと感じます。

 

 

 

 

 

それから、みなみ風のお祭りで感じる事は、ボランティアの数です。

いろいろな業種の方や学生さんなど男女問わず多くの方々が参加していて、とても活気があり、さまざまな出店や進行が成り立っているのです。

 

 

 

 

大体の場合、施設の職員や関係者でやるところを、あえてこうしたさまざまな方に協力いただく事で、違った形のコミュニケーションが生まれ、人のつながりが出来ていくのです。

 

 

夏祭りは一つのきっかけで良いと思っています。

そんな人のつながりが、普段の生活の中で生きてくれば、そのイベントは成功したと言えると思うのです。

 

 

本当に暑い日が続きますが、夏はまだ始まったばかりです。出来る限り施設のお祭りに参加し、こうした地域との係わりを確認するとともにこれからの施設づくりに生かしていければと思います。




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