2019年の仕事納め

2019年の福祉施設研究所の活動は27日(金)をもって終了となりました。

 

 

今年も1年間の活動の中で様々な出来事がありました。

来年はオリンピックの年であることと同時に消費税の増税という事もあり、建設業界では職人不足が深刻な状態となり、人件費の高騰とともに材料の値段も上昇傾向となりました。

 

 

10年前の建設費と比較すると20%くらいは上がっているのではと感じるくらいで、そんな状況の中でも、常にプロジェクトは動いていく事になります。

 

 

高齢者施設の建設においては、各行政によって補助金が異なるため、若干、地域ごとに違いはでてきますが、特別養護老人ホームにおいては建物を新築し、介護保険収入と利用者からの負担額でその返済と運営をしていかなければいけません。

 

 

介護保険制度についても、収入は厳しく、100床ほどの大規模特別養護老人ホームにおいても経営は決して楽ではありません。

また、介護職員不足もあり、人件費が上がる事と介護の質の問題も無視できない課題だと感じます。

 

 

長崎県雲仙市で設計を進めてきた特別養護老人ホームの施工業者選定の入札が年末の26日に行われ、2回目となった入札でようやく施工者が決定しました。

 

 

補助金事業においても全国的に入札が不調となるなど、建設費の問題は今後も難しい状況が続くのではと思っています。

 

 

先日、入札が行われた長崎県雲仙市の特別養護老人ホームでの光景です。

 

 

 

こちらの施設では毎年、年末に餅つきをやっているそうです。

高齢者施設の利用者さんや、デイサービスに来る高齢者、近所の方々、など多くの方にお持ちを振る舞っているとの事。

 

 

私も昔は祖父母の実家で杵と臼でお餅つきを体験した記憶はありますが、最近ではなかなか見る事の出来ない光景です。

 

 

季節ごとにこうしたイベントは見ている高齢者や地域の子供たちにとっても良い経験になります。

まさに高齢者施設は地域と共生するという形がすばらしいと感じました。

 

 

 

27日は毎年恒例となっている事務所の大掃除を、全社員で行いました。

 

 

 

一年間、お世話になった社屋を皆で綺麗にしていきます。

 

 

 

 

大掃除の後の納会では、今年を振り返り、それぞれの反省点や来年に向けての話をし、仕事納めとなりました。

 

 

今年一年、福祉施設研究所としても、さまざまな事がありました、もちろん成功もありますが、反省もあります。

しかし、そうした経験は、積み重ねる事で必ず次に生かせると感じています。

 

 

近年では、障害者施設の実績も少しづつ増えており、日本の障害者施設も良い方向に向かっていると感じています。

 

 

高齢者施設と障害者施設に特化し、常にそのことを考え続け、実績を積み上げる事で、より利用者のため、働く職員のため、地域のために良い施設が出来上がっていくものと感じています。

 

 

 

 

 

来年もまた、皆さんと共に頑張っていきます。

2019年皆様、ありがとうございました。




長崎県雲仙市の障害者支援施設 オープニングセレモニー

JUGEMテーマ:日記・一般

 

福祉施設研究所の真栄城です。

先週土曜に10月末に引き渡しを行った長崎県雲仙市の障害者支援施設のオープニングセレモニーに招待いただいたので、

伺ってきました。

 

この建築は長崎県をベースに知的障害者支援を行っている日本をリードする社会福祉法人南高愛隣会さんからのご依頼で、

児童発達支援・放課後デイサービス、生活介護、ショートステイ、訪問介護、学童からなる複合の障害者支援施設です。

 

昨年同県の諫早市に竣工した「LOCAL STATION FLAT」に引き続き私たちで設計のお手伝いをさせていただきました。

 

 

当日はあいにくの雨模様でしたが、ライトアップが濡れた床に反射して幻想的な雰囲気でした。

 

 

当日は利用者や職員、地域の人たちでホールや生活介護のスペースもいっぱいでした。

 

 

当社の伊佐地が感謝状を受け取り、

 

私も一言ご挨拶させていただきました。

足かけ4年にわたり南高愛隣会さんのプロジェクトを2つお手伝いさせていただきました。

熱い思いで障害者支援を行っている事に大変感銘を受け、その法人の思いを建築にて

サポートできるように心がけました。

 

 

 

以下、建物の紹介です。

建物のみで完結せず地域の人たちも学童に通う子どもたちも放課後デイや生活介護の

利用者と自然に交わっていくようにと考え、前庭は公園のようなパブリックスペースとして

開放性のあるつくりにしており、フェンスなどもなく誰でも自由に出入りができます。

写真の左側に見えるのが近場の諫早市産の石を使ったビオトープで、既存の井戸から水を引き、

ギコギコと音がなりそうな手押しポンプを設置しています。

 

 

前庭に向かって長い縁側も設置しています。

利用者さんたちもこの季節は日中の日が暖かいので日向ぼっこなどでベンチを使って

いただいているようです。

気持ちよさそうにベンチで昼寝している方、職員と将棋(囲碁?)を楽しむからなど

縁側らしく使っていただいています。

 

 

エントランスホールは各事業所をつなぐ役割をしています。

 

 

児童発達支援・放課後デイのスペースです。

四角にくり抜いた壁に設置しているテーブルとベンチ、

床を貫通し1階の学童につながるネット遊遊戯(寝そべるとハンモックのように

遊べます)

ロフトのような浮いた小屋があり、利用する子たちが自分たちの意思で

自由に居場所を選ぶことができるようにしています。

こどもたちのパーソナルな距離感を大事に考え、大きなワンルームの中に落ち着くような

場を用意しています。

 

 

学童のオープンは新年度の4月からの予定との事です。

右側のネット遊具を使って2階の児童発達へ上っていくことができます。

外にはビオトープがあり、

 

学童と放課後デイの子どもたちが、ネット遊具やビオトープなどで遊びを通して、

自然と交わっていくようになればと思っています。

障害者支援の建物ですが、その枠や役割を超えて子供たちや地域の人たちがベンチで休んだり、

ビオトープで遊んだりなどパブリックスペースとしての役割になることを期待しており、

今後がとても楽しみな建物です。

 

またその様子もご紹介できればと思います。

ありがとうございました。

 

福祉施設研究所 真栄城




東村山市 複合障害者支援施設の既存解体工事

JUGEMテーマ:日記・一般

 

福祉施設研究所の真栄城です。

 

12月も半ばを過ぎ、2019年も残すところわずかとなってきました。

福祉施設研究所で計画をお手伝いさせていただいる障害者支援施設の工事が東京都東村山市にて始まりました。

まずは既存解体し、年明けから本体の基礎工事へと進む予定で、来年の晩夏の頃の完成を予定しています。

児童発達支援(重心含む)、保育、クリニック、相談事業の複合の建物になります。

これだけの複合の事例は都内でもめずらしいのではないでしょうか。

 

 

既存解体の様子。敷地内にはコナラ、ブナなどの大きな木が茂っています。

養生シートが既存建物です。

 

 

 

全ての樹木は残せませんが、中庭に数本、高い木を残し、土地の歴史を引き継ぐ

計画としています。

 

 

東村山市はかつて武蔵野の雑木林が広がっていた地域なので雑木林が残っています。

計画地の道路向かいは国立療養所多磨全生園です。

敷地内は大きな木が生い茂っており「人権の森」構想が進められており、

2020年のオリンピックの聖火のセレブレーション会場にも選ばれています。

日本の差別、まちがった隔離政策として忘れてはならない日本の歴史のひとつです。

今回の計画とは直接の関連はありませんが、尊厳を守る、取り戻すために戦ってきた

歴史としては障害者の歴史とも重なるのではないでしょうか。

 

その歴史ある土地に隣接した地で障害者支援を行うことには大きな意味があるように思います。

 

 

多磨全生園にはとてもきれいな紅葉を見ることができます。

 

 

工事の進捗は随時アップしていきます。

 

福祉施設研究所

真栄城

 




バンコク高齢者施設研修最終日

いよいよバンコク高齢者施設研修も最終日となりました。

 

 

今日は、せっかくのパタヤという事で、ホテル内のプールやビーチで午前中の時間をゆっくりと過ごさせていただきました。

 

 

 

 

ホテルの敷地内は斜面地となっていて、分棟型のホテルとなっていて、いたるところにこうしたプールが配置されています。

 

 

 

 

下に降りていくとホテル専用のビーチがあります。とても綺麗な白い砂浜の朝は、自分しかいないとても贅沢な時間でした。

 

 

そして午後からはバンコクで高齢者施設を運営している日本の介護大手である(株)リエイの事務所に訪問させていただきました。バンコクの中心部からは少し離れた場所にありますが、当初は高齢者の入所施設を運営していたそうです。

 

 

2日目にバンコク市内の高齢者施設を見学しましたが、その時にリエイの施設にも行ってみたのですが、閉鎖されていたため、どうしてもその理由と高齢者施設事情が知りたくて来てみました。

 

 

 

 

 

Thaiリエイの責任者でもある藤本さんには急なお願いにもかかわらずこうした時間をいただき、私としては本当に素晴らしい時間となりました。

 

 

当初の入所施設は、6階建てのオフィスビルを借りて内装を改修し、基本的には個室で20床の定員の施設を運営していたとの事。1階がオフィスと調理室、2階に共用部と食堂があり3階から6階に5室づつ程度の部屋という構成だったようです。

 

 

閉鎖になってしまった理由としては設備的な改修が必要になり、巨額な設備投資をしてまで続けられないという判断だったようで、もともとオフィスビルのため使い勝手も悪かったようで賃貸契約が切れる3年で閉鎖したとの事でした。

 

 

閉鎖後は、もともとやっていた訪問介護の事業を継続しているようで、スタッフ約30人と共に現在も高齢者のために介護事業を続けているそうです。

 

 

タイでに高齢者施設は、少人数のものが多く、大規模な施設はあまり無いとの事で、大規模な施設はタイ人からは好まれない事も事実のようです。

 

 

高齢者施設は、どこまで行ってもやはり「住まい」だという事だと思います。その国の文化にあっていなければすぐに淘汰されていく事は、どんな分野においても同じことです。

 

 

日本の介護が海外で難しいのは、そういうところにあるのではと感じています。

 

 

介護の考え方や、利用者のニーズ、周辺との関係性など、文化にはさまざまな背景があり、決して同じものが通用する事ではないという事です。

 

 

日本の国内でも、都心部と郊外では考え方も違いますし、求められるものも違ってきます。ましてや国が違うと根本から考えていかないと本当に良い高齢者の住まいは出来ないのではと考えさせられます。

 

 

そうした様々な高齢者施設事情をお話しし、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

それでも藤本さんは、いつかバンコクでまた入所施設をオープンさせたいと言っていました。日本から離れた地でも高齢者施設について真剣に向き合い、考えている方がいるんだと私自身刺激をうけました。

 

 

 

 

バンコク最後の夜はやはりタイ料理で締め、バンコク中心部であるサイアムのホテルに戻りました。

 

 

 

 

サイアム地区の様子です。日本でいうと東京都心部のような賑わいで、夜になっても多くの人で賑わっていて、今後のさらなる発展を予感させる風景でした。




バンコク高齢者施設研修4日目

今日は、バンコクから南へ約150km、タイのリゾート地としても知られるパタヤという街に行きました。

 

 

バンコクは近年急速に発展し、日本でいうと東京都内にいるかのような街なので、タイらしいところも見たいという事でバスで移動してきました。

 

 

 

バスでパタヤに到着するとこういった乗り合いタクシーをその場で値段交渉して街の中心部へ。

 

 

 

 

パタヤはビーチが有名でいろいろな国からの観光客でにぎわっている場所です。町はこんな雰囲気で車やバイク、人で賑わっている感じです。

 

 

 

 

この日は雲が多かったですが、ビーチ沿いの通りには観光客でいっぱいでした。

 

 

 

ショッピングセンターからの眺めです。海でのアトラクションのためか船の数がものすごく多く賑わっている感じが伝わってきます。

 

 

 

 

パタヤビーチの中心部にあるHilton patayaです。インテリアが気になって中に入ってみました。

 

 

 

 

ホテルのエントランスは高級感溢れる雰囲気ですが、天井が布でダザインされていてとても穏やかな印象を受けます。

 

 

 

 

ホテルエントランス横にあるラウンジスペースです。誰でもくつろげる雰囲気でインテリアが創られています。

 

 

 

 

下の階がショッピングセンターになっている関係でエントランスが上階にあり、ビーチが一望できる環境にあります。そうしたロケーションをうまく活用しエントランス前にこうした外部空間がありました。

 

 

 

 

レストランへの通路も綺麗にデザインされていました。

 

 

 

 

今日は、パタヤビーチから少し離れた高台にあるIntercontinental Hotelですが、プールもありリゾート感のあるホテルです。

海が見える高台にあるという事からホテルを選んだのですが、敷地が広すぎてここからでは海は見えません。

 

 

日本でもそうですが、タイにおいてもバンコクとパタヤでは街の雰囲気が全く違ってきます。どちらかというと昔からのタイという雰囲気のパタヤはタイの文化を知る要素が多いのではと感じました。




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