特別養護老人ホームの地鎮祭

先週、長崎県雲仙市で進めています、特別養護老人ホーム湯楽苑の地鎮祭が行われました。

世の中のコロナウイルスの影響もあり、少し縮小しての開催です。

 

 

 

 

今年初めより、既存建物の解体と造成工事が進められてきましたが、ようやく建物が建つ地盤の形状が整い、いよいよ建築工事が本格的にスタートとなります。

 

 

建築工事のスタートという事で、この日は建築工事の安全を祈願して、事業主であり、宗教法人一妙寺住職である森下晃英様のもと地鎮祭が行われました。

 

 

 

 

 

天候にも恵まれ、すばらしい地鎮祭となり、この特別養護老人ホームの建替えにより、現在入所されている高齢者の方々、施設を運営する職員の方々が安心、安全に生活できるように頑張っていこうと、改めて強く感じました。

 

 

 

 

 

改めて素晴らしいロケーションです。

 

 

地鎮祭の後は、4月から予定されている杭打設の詳細な打合せと、建物と周辺の取り合いなどの確認を行いました。

 

 

建築工事において、「三位一体」という言葉があります。

事業主、設計者、施工者が一体となり、一つの目標に向かって、それぞれの分野で知恵を出し合い、最終的な目標に向かってまとまる事でより良い建築が出来るものと思っています。

 

 

これから先、どれだけ多くの職人さんがこの事業に関わっていただく事になるだろうか。

本当に多くの方々と共に、最終的に素晴らしい施設として、ここを利用する方々に喜んでいただけるように頑張っていきます。

 

 

ありがとうございました。




障害者の生きやすい社会と障害者施設

平成28年に相模原市のやまゆり園で発生した障害者殺傷事件、3月16日に横浜地方裁判所は植松被告に死刑判決を言い渡した。

 

 

 

 

当時、大きな衝撃を受けた事件でした。

ようやく死刑という形で判決がでたわけですが、事件についての解決にはなっていないという声が多い。

 

 

なぜ、このような事件が起きたのか。

今後、どのようにこうした事件を防ぐのか。

 

 

確かに何も解決されないまま、容疑者は死刑という形でいなくなり、本質的には未解決のまま事件は風化していくのだろうか。

 

 

先日、ある番組で、れいわ新選組、参議院議員である木村英子さんが、この事件に対して「ああ、起こってしまった」という最初の印象を語った事に驚かされた。自身も障害者として育ってきた経験から、施設での差別や虐待は日常的に起きているという事実を述べられています。

 

 

確かに、障害者の家族が無理心中で自らの子どもを殺してしまったり、虐待をしたりという事は起きているのも事実です。それは施設においても例外ではないという事も、人間社会である以上否定の出来ない事かもしれません。

 

 

障害者を取り巻く環境は、果たしてこれで良いのだろうか?

本当の意味でのバリアフリーというには、程遠いのではと考えさせられます。

 

 

これまでに歩んできた障害者に対する日本の制度は、やはり障害者を分け隔ててしまっているように感じるのです。

 

 

保育園や幼稚園、小学校、中学校と子どもの頃から、身近に障害者がいる環境をつくり、地域を含めたすべての人たちが理解し合える社会になればと思っています。

 

 

障害者施設の設計に携わることも多く、地域に開かれた、皆が共生できる施設とはどういうものなのか。

ハードだけでは解決できない要素は多くありますが、私たちが出来る事も必ずあるはずです。

 

 

障害者も健常者もない皆が笑って過ごせる社会を創っていければと改めて感じました。

 




3.11の記憶と福祉施設の計画

今日で、東日本大震災から9年が経った。

3月11日、忘れられない出来事であり、忘れてはいけない出来事である。

 

 

 

時間の経過は本当に早いと感じます。

あれから9年、被災地の復興は少しずつ進み、全国各地においても、避難場所の指定や避難タワーの設置、様々な対策が進めれれてきました。

 

 

思えば、あの日、私は和歌山県新宮市の建設現場にいました。

お客様からの一報「関東で地震が起きて大変な事になっている」で事を知り、会社や自宅に電話するものの繋がらない、そのうちテレビで衝撃的な津波の映像が流れた。

 

 

これが現実の出来事かと目を疑いました。

 

 

3日目にして津波警報が解除され、電車で関東に戻ったことを記憶しています。

 

 

絶対に忘れてはいけないこの震災の記憶は、年数が経つにつれ風化してくものです。

この日が来ると、あの日のことを思い出し、もう一度再点検をする。

 

 

現在、横浜市港南区で特別養護老人ホームの計画を進めています。海が近い敷地であるため、津波対策として入所エリアは3階以上に配置するとともに屋上に津波避難場所を設置しています。

 

 

身体的な弱者である高齢者や障害者は容易に避難する事は困難であり、一時的にでも高い場所に避難する必要があると感じています。

 

 

建物の建つ場所は、それぞれの事情もあり、どうにもならないかもしれませんが、その中で、こうした有事の際の対策がいかに出来るかだと思っています。

 

 

これから10年先にも、この3.11の記憶を忘れずに、高齢者や障害者の安全で安心の住まいを提案できるように常に意識したいと改めて感じました。




長崎の特別養護老人ホーム現場

週末に、長崎県雲仙市で進行している特別養護老人ホーム湯楽苑の現場に打合せの為に伺ってきました。

 

 

特別養護老人ホーム80床の既存施設の建替え事業なのですが、新しく建てる前に既存の付属棟を解体する工事が先行して進められています。

 

 

 

2棟あった建物は基礎まで含めて解体がほぼ完了しています。

奥に見える部分は既存の特別養護老人ホームで、現時点においても住まいながら隣で工事が行われているという状況です。

 

 

既存建物の解体というのは、本当に複雑な気持ちになります。おそらく長い間、その場所が利用者にも職員にも愛され大切に使い続けてきたはずだからです。

 

 

 

 

建物の解体と同時に、敷地の高低差を整える造成工事も併せて進行中となっており、一段と素晴らしい景色が既存施設側から見える様になりました。

 

 

いよいよ4月からは、建物本体の工事に取り掛かっていく予定です。

 

 

今回の特別養護老人ホームはこの素晴らしいロケーションを活かし、全ての個室から海が見える配置としています。古くからこの場所で生活されている高齢者の方々が、安心して落ち着いた生活が出来る様な場所を創りたいと考えています。

 




高知の障害者施設

高知県安芸市で進めている障害者の入所施設と高齢者の小規模多機能の複合施設は、設計が完了に近づき、3月の施工者選定に向けて準備を進めています。

 

 

 

 

 

今回の事業は、既存の障害者支援施設が老朽化した事と、津波浸水地域に位置する、高齢者の小規模多機能型居宅介護事業所を高台に移転するという2つの施設を一体の建物に統合し移転する事業で、補助金についても県と市の2つの種類の補助金を受けての事業となります。

 

 

福祉施設の施設整備は、ほとんどの場合が補助金事業になるわけですが、こうして全く異なる別の補助金を一体の建物で受けられる事はなかなか珍しい事です。

 

 

それぞれの行政においては、事業予算があり、年度ごとに施設整備の計画を立てていくため、それぞれの事業が法人と行政でうまくタイミングが合わないと補助金執行としては難しくなります。

 

 

また、福祉医療機構からの借入等も利用するとなると、各機関との事前の調整は煩雑になってきます。

 

 

タイミングを間違えると、最悪な場合は、補助金が受けられなくなったり、借入の対象から外れてしまったりと、事業として成り立たないという状況になる場合も想定されます。

 

 

そういった状況もあり今回の事業においても事前に役所との協議を並行して進めてきました。

手続きはどうしても煩雑になりますが、時間をかけてようやく施工者の入札という段階にきたところです。

 

 

建設現場は、すでに造成工事が終盤に差し掛かり、敷地の高低差や土留壁など、見えにくかった部分も明らかになってきたところです。

 

 

 

 

建築工事は4月からスタートの予定となっており、老朽化と津波対策という事で、障害者や高齢者が早く安心できる環境ができればと思います。




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